2026.01.27

内見しないで契約する人の割合が増えている!ホームステージングが空室を埋める最適解かも

不動産取引において、賃貸物件の入居申し込みについては、不動産検索サイトで条件に合う物件を探し、良さそうと感じた物件に実際に足を運び、物件の間取りや広さ、設備や周辺環境などを自分の目で確認する『内見』を実施したうえで申し込みをするかどうかを決めるという流れが一般的です。この記事を読んでいただいている方の多くも、賃貸物件の入居申し込みについては、インターネット上に掲載される画像を確認するだけでなく、内見まで足を運んだという経験があるはずです。

しかし、昨今の賃貸物件市場では、この当たり前の流れに変化の兆しが見えてきていると言われています。特に、入学や就職、転勤に向けた転居が急増する、いわゆる引越しシーズンにおける賃貸物件探しでは、東京都内や大阪市内などの都心部では、内見などを実施せずに入居申し込みを行うケースが増えていると言われているのです。内見せずに入居申し込みを実施した場合、住んでみてから「想像よりも狭かった…」「近くに買い物施設がなくて不便だった…」など、その物件を選んだことに後悔する可能性が高くなるため、にわかには信じられない…と感じてしまう方も多いかもしれません。しかし、ある企業が実施した調査によると、内見をせずに入居申し込みをする人が増えていることが分かるデータも出てきていますし、今後の賃貸経営のことを考えると、内見なしでも自分の物件を選んでもらえるような対策を検討しなければならない時代が来ていると言えます。

そこでこの記事では、変化の兆しが見えていると言われる賃貸物件の入居申し込みの流れについて、本当に内見なしで入居申し込みをする人がいるのか、またその人たちがなぜ内見しないのかなどについて解説します。さらに記事の後半では、空室を早期に埋めるためにも、内見をしない入居申し込みへの対策について解説します。

内見しないで契約する人の割合について

それではまず、賃貸物件の入居申し込みや契約について、内見をせずに取引を進める人がどれぐらいいるのかについてみていきましょう。ここでは、インターネット上で公表されているデータをもとに紹介するのですが、以下で紹介するデータが全国的に統一の割合ではないのでその点は注意しましょう。不動産取引の流れについては、地域によって微妙な違いなどもあるため、以下で紹介する流れはあくまでも参考程度と考えてください。

まず、一般的な賃貸物件の入居申し込みの流れについて簡単にご紹介します。

  • STEP1 不動産検索サイトで希望の物件を探す
  • STEP2 気に入った物件があれば取扱店に問い合わせをする
  • STEP3 不動産会社の担当者と一緒に物件を内見する
  • STEP4 内見時の印象が良ければ入居申し込みをする

賃貸物件の契約や入居申し込みについては、基本的に上記のような流れで進むというイメージがあると思います。賃貸物件は、一生住み続けるわけではありませんが、それでも数年単位とそれなりの期間、生活の拠点となる場所になるわけなので、実物を見ずに契約はしたくないと考える人が多いのです。物件画像だけでは、本当の広さや周辺環境、騒音問題などの住み心地などが分かりませんし、多くの方は事前に内見して「本当に自分の希望に合っているのか?」を確認するのが一般的と言えます。

しかし、昨今の賃貸物件の取り引きでは、この「一般的な流れ」に変化が起きているというデータがあるのです。

内見しないで契約する人の割合が増えている!

内見しないで契約する人の割合については、「いても10%以下なのでは?」など、非常に少ないと考える方が多いと思います。しかし、いくつかの調査データを確認してみると、想像以上に多くの方が内見なしで賃貸物件の契約を行っているという実態が分かります。

まず、賃貸物件探しに関する情報発信を行っている「イエプラコラム」が実施した調査データからご紹介します。これによると、賃貸物件の契約の流れについて、以下のような結果が出ているのです。

賃貸物件を内見しないで契約する人の割合は約27.7%です。3~4人に1人は内見しないで契約しています。
繁忙期の2~3月は、内見しないで契約する人が増えます。家AGENT 池袋店で申し込んだお客様300名のうち、内見しないで契約した人の割合は約41.3%でした。
引用:イエプラコラムwebサイトより

上記の通り、内見せずに賃貸物件の契約を行っている方は、年間を通してみると約3割となる27.7%となっています。さらに、繁忙期に関しては、約半数近くの方が内見をせずに賃貸物件の入居申し込みを行っているというデータが出ています。

さらに、イタンジ株式会社が「東京都内に本社を置く不動産管理会社からの入居申込時の内見有無に関する調査」を行った所、驚きの結果が出ています。この調査は、不動産賃貸市場の繁忙期となる、2月に都内を中心とした賃貸物件への入居申し込みを実施した方で、内見なしだった方の割合を調査したものです。この調査は、2023年から2025年までの3年間のデータがあるため、物件探しを行っている方の意識の変化もよくわかるデータとなっています。

内見せずに入居申し込みを行っている方の割合については、以下の通りです。

  • 2023年2月:43.4%
  • 2024年2月:50.9%
  • 2025年2月:60.2%

上記の通り、最新版の2025年度の調査では、なんと6割を超える方が内見をせずに入居申し込みを行っているのです。さらに、2023年と比較すると、約20%も内見しない人の割合が増えていることが分かります。これは、不動産検索サイト上に掲載される物件情報の質が大きく向上していることも要因と考えられるでしょう。

このデータからも分かるように、安定した賃貸経営を進めていきたいと考えた時には、従来のように「内見時に好印象を与える」ということだけを重視していてはダメで、不動産検索サイト上でライバル物件との差別化をどのようにして行い、どれだけ好印象を与えられるかが重要な時代になってきているということが分かります。

データ参照①:イエプラコラムwebサイトより
データ参照②:PR TIMES|イタンジ株式会社より

内見せずに入居申し込みする人がいる理由について

前項でご紹介した通り、賃貸物件市場においては、契約までの流れに大きな変化が起きていると言えます。賃貸物件の場合、「住んでみて気に入らなければ短期間で引っ越せば良い」という考えがあるからか、実際の物件を確認せず、不動産検索サイトに記載されている物件情報や画像情報を確認するのみで入居申し込みをする方が増えているのです。特に、賃貸物件市場の繁忙期となる2月や3月になると、最新のデータでは6割を超える人が内見せずに入居申し込みを行っているというデータまであるのです。

それでは、内見せずに入居申し込みをする方は、なぜ「内見はしない」という状況で契約しているのでしょうか?ここでは、賃貸物件の契約について、内見せずに契約する理由や、内見しなかった場合に考えられる問題点をご紹介します。

内見せずに契約する理由とは?

それではまず、賃貸物件を契約する際、内見せずに不動産検索サイトの情報だけで入居申し込みを行う理由について解説します。内見しないという選択についても、さまざまな理由が考えられます。

■好条件の物件を他の人に取られたくない

賃貸物件は、基本的に早い者勝ちで契約が決まります。そのため、人気物件となると、「実際の物件を見てから決めよう」など、悠長に構えていると他の人に取られてしまう可能性があるのです。

例えば、立地条件が良い、設備が充実している、周辺のライバル物件と比較すると家賃が安いなど、物件探しをしている方にとって「好条件」と言われる条件が揃っている物件は、人気物件となり競争率が非常に高くなるのです。この場合、内見という工程を省略すれば、契約までの時間を短縮することが出来るようになるため、他の人に先を越される心配がなくなり、希望した物件に住むことが出来るわけです。

特に、前の入居者が退去する前に物件情報が市場に出てきた場合、物理的に内見することが難しくなります。この場合でも、「希望した物件に必ず住みたい」と考えるような方は、他の人に取られるぐらいなら内見なしで契約したほうが良いという心理が働くようです。

■新築中の物件だから

これは、物理的に内見ができないという理由です。新築物件は、賃貸市場でも高い人気を誇るのですが、基本的に完成前から入居者募集がスタートします。

そのため、新築中の物件に住みたいと考えた場合には、工事中のために内見することが出来ないわけです。人気エリアに新築される物件の場合、完成まで待っていると全ての部屋が埋まってしまう可能性があります。そのため、新築物件の入居募集は、実物を見るのを諦め、図面やパースを確認することで契約するかどうかを決めるという人が多いです。

■遠方からの引っ越しで内見が難しい

2月や3月など、賃貸物件市場の繁忙期に内見なしによる契約が急増する要因がこの理由です。

2月や3月は、進学や転勤により、新居への引っ越しが決まる人が多くなります。この場合、地元から遠く離れた場所で賃貸物件を探さなければならない、引っ越し完了までの期日が決まっているなどといった理由で、内見するには手間やコストがかかりすぎる、内見する時間を確保することが出来ないという方も少なくないのです。この場合、現地に行くための時間や費用のことを考えると、やむを得ず「内見なしでの契約」を選択する人が出てきてしまうのは致し方ないことでしょう。

特に、東京都内や大阪市内などの都心部に関しては、物件の取り合いが発生する可能性が高いため、遠方からの引っ越しの場合は「内見なし」を選ぶ人が増えています。

■技術の進歩により内見の必要性が低くなった

4つ目理由に関しては、「内見する必要がない」という環境が出来上がってきているという理由です。

昨今では、賃貸物件を探す時には、まずはインターネット上の不動産検索サイトにアクセスするのが一般的です。不動産検索サイトは、ユーザーが物件に希望する条件で情報を絞り込むことが出来るうえ、大量の物件画像や動画を確認しながら自分の希望に合致する物件なのかを判断することが出来るようになっているのです。一昔前までは、紙ベースの物件情報となるため、掲載できる情報の量が限られていたのですが、現在では、物件ごとに詳細な情報をいくらでも記載できるようになっています。

さらに、VR技術を使って室内の様子を確認できるような仕組みがあったり、不動産会社の担当者が物件内を撮影し、動画で疑似的な内見をすることも出来るようになっています。そのため、わざわざ現地まで行かなくても、契約の可否を決められるだけの情報を得ることが出来るようになっているのです。情報が充実している物件については、不動産検索サイトなどに記載されている情報を頼りに、そのまま契約するという方が増えていると言われています。

内見なしでの契約で考えられる弊害

上記の通り、昨今、契約なしで賃貸物件の契約をする方が増えているのは、遠方に住んでいる、他の人に取られたくないなど、やむを得ない理由がある以外にも、技術の進歩によって内見の必要性が低くなってきたからという理由があります。ただ、内見なしでの契約については、実際に住んでみてから後悔するという方も一定数いるのも事実です。そもそも、賃貸契約前の内見は、以下のような目的で実施します。

  • 実際の部屋を見て広さや使い勝手を確認する
  • 周辺環境の確認をする
  • 入居後のトラブルを防止する

つまり、内見なしで賃貸物件の契約を進める場合、上記のような部分について確認漏れが生じてしまうことで、以下のような問題が生じてしまう可能性があるのです。

■部屋の広さに後悔する

内見なしで契約した時には、実際に住んでみてから「想像よりも狭かった…」など、部屋の広さに不満を感じる可能性があります。

内見なしで契約を行う場合、不動産検索サイトに掲載されている物件画像で広さを判断するのですが、この物件画像は実際よりも広く見えてしまうことがあるのです。これは、写真1枚で部屋の広範囲をとらえられるようにするため、広角レンズで撮影が行われていることが多いからです。

部屋の実際の広さは、その空間に身を置いてみないと分からない部分があるため注意が必要です。特に、物件内に何も置かれていない空室画像の場合、比較対象となるものがないため、画像から感じた広さと実物との格差が大きくなりがちです。

ちなみに、人為的ミスなどにより間取り図が間違ってしまっていることもあり、入居してみると間取りが違う…といった問題が生じることもあるようです。

■写真と実物では、室内の状況が異なる

二つ目の問題は、物件画像では「室内も綺麗だ」と感じていたのに、実際に入居してみると、汚れやキズが目立つ汚い状態だった…という失敗です。

実は、不動産検索サイトに掲載される物件画像は、現在の状態を撮影したものではなく、新築時に撮影されたものが掲載されていることがあるのです。この場合、写真が撮影された後に、何人もの人が住んでいたわけなので、室内は汚れやキズが付着してしまうのは当然です。物件情報に掲載されている画像には「○○年に撮影」などと小さく記載されていると思うのですが、それを見落としてしまう方も少なくないのです。

したがって、内見せずに入居申し込みを実施する際、築年数と比較すると「綺麗すぎる」と感じる画像が掲載されている場合は注意しましょう。可能であれば、写真を撮影した時期や現在の写真を確認させてもらったうえで契約するかどうかを決めましょう。

■隣人トラブルや周辺環境の悩み

インターネット上の物件画像では、住み心地などを把握することは難しいです。例えば、交通量の多い道路に面している物件などでは、写真で見ただけでは住み心地が良さそうに感じても、実際に住んでみると、夜中でも車の走行音や振動に悩まされてしまう…といった問題が生じ、契約したことを後悔する可能性があります。また、住んでみると、お隣や上の階からの生活音がうるさく感じるなどといったケースもあるでしょう。

内見に足を運び、周辺環境や物件の構造をきちんと確認しておけば、そこでの生活の悩みとなる騒音の問題などを判断することができます。部屋ごとを仕切る壁の厚みなどを確認すれば、隣人との騒音トラブルの可能性が分かりますし、物件の共用部(ゴミ捨て場やポストなど)の状態を見れば、そこに住んでいる人の為人がある程度判断できるようになります。内見なしの場合、こういったことが確認できないので、住んでから「住み心地が悪すぎる…」となる可能性があるわけです。

この他にも、物件周辺の利便性や治安なども現地に足を運ばなければ分かりにくいかもしれません。

内見なしの賃貸契約への対応はホームステージングがおすすめ

ここまでの解説で、昨今の賃貸物件市場では、内見をせずに入居申し込みまで行うという方が多くなっているということが分かっていただけたと思います。従来の賃貸物件市場では、内見は「当然行われるもの」というイメージがあり、さらに物件の成約率の向上や空室を早期に埋めるためには、内見時の印象を高めることが非常に重要と考えられていました。しかし、賃貸市場の繁忙期には6割以上の方が「内見なし」を選択する都市部の賃貸経営では、内見対策に力を入れるだけでなく、内見をしない顧客に選ばれるための対策が求められるようになっているのです。

それでは、内見をせずに賃貸契約を結ぶ顧客への対策とは、何をすれば良いのでしょうか?実は、一般的に「内見や内覧時に好印象を与えるための対策」と解説されることが多いホームステージングは、この内見せずに賃貸契約を結ぶ方に対しても、非常に有効な手法となるのです。

そこでここでは、内見せずに賃貸契約を結ぶ際、ホームステージングがなぜ有効な対策になるのか、また実際にホームステージングを実施する際に注意すべきポイントなどについて解説します。

内見なしの契約でホームステージングが有効な理由

ホームステージングとは、売却や賃貸を予定している不動産(中古住宅や空室物件)に、家具や照明、小物などのインテリアを配置し、新築住宅のモデルルームのような魅力的空間に演出するサービスのことを指しています。もともと、中古住宅市場が活発なアメリカで誕生した販促手法で、2000年代に入った頃から日本国内でも中古住宅の販売促進のために採用された始めた手法となります。

このホームステージングは、物件のターゲット層に合わせて、内覧に来た人に最も良い印象を与えられるような空間にコーディネートすることで、内覧時の第一印象を高め、早期かつ高値での成約を目指すという対策となります。つまり、ホームステージングのもともとの成り立ちに関しては、内覧もしくは内見に来てくれる人への対策となるわけです。

しかし、ホームステージングは、魅力的な空間演出をする対策であるため、ステージング後の室内を撮影すれば、魅力的な物件広告写真として使用することが出来るようになります。賃貸物件の広告では、インターネット上の不動産検索サイトに物件情報を掲載するという手法がメインとなるのですが、ここに掲載する物件写真の多くは、空室状態で撮影されているものがほとんどです。例えば以下のような感じです。

引用:Yahoo!不動産

このように、多くの物件情報では、空室状態のまま室内の撮影を行い、不動産検索サイト内に写真を掲載しているのです。これが、ホームステージングを実施すれば、物件情報として、ターゲット層に好印象を与えられるようにコーディネートした写真を利用することが出来るようになります。

ホームステージングを実施すれば、上記のような素敵な画像を広告画像として活用することが出来ます。

内見せずに入居申し込みを行う場合、物件画像を確認することで良し悪しを判断することになるため、広告画像の質が非常に重要になります。ホームステージングは、内見時だけでなく、不動産検索サイト上で物件情報を確認してもらう際にも、従来の広告と比較すると、より良い印象を残すことが出来るようになるため、「内見なしの入居申し込み」への対策になるのです。

さらに、先ほど紹介した通り、内見をせずに契約をした場合、入居後に「想像よりも部屋が狭く感じる」と言った問題が生じ、早期の退去者を招いてしまう可能性も高くなります。一方、ホームステージングの場合、家具などが設置されているため、写真だけでも部屋の広さを正確にイメージしやすくなり、入居後のミスマッチによる早期退去を防ぐことが出来る可能性が高くなるのです。

これらのことから、ホームステージングは、内見対策に有効なだけでなく、不動産検索サイトなど、広告の段階でライバル物件との差別化が実現することから、内見なしの契約にも有効な対策と言えるのです。

ホームステージングの注意点について

ホームステージングを実施する際には、虚偽広告や誇大広告にならないように注意しなければいけません。特に、内見なしの入居申し込みの対策としてホームステージングを採用する際には、細かな部分まで注意する必要があります。内見を前提とした入居者募集の場合、最終判断の場として、顧客が自分の目で物件の状態を確認できるのですが、内見なしで契約する場合は、不動産検索サイトなどに掲載している物件写真のみで良し悪しを判断することになるのです。

そのため、ホームステージングによって物件内の汚れやキズを隠すなど、実情とは異なる状態を見せることで契約を結ばせた場合、「詐欺なのでは…」などといった指摘がなされてしまう恐れが出てきます。内見なしでの賃貸契約を促すためのホームステージングは、以下の点に注意しましょう。

  • 壁や床の欠陥隠し
    壁や床に大きな傷や汚れがあるという場合、家具などを設置してその欠陥を隠すといった行為はNGです。また、バーチャルホームステージングを採用すれば、これらの傷や汚れを消すことも可能ですが、それもNGです。物件に何らかの欠陥がある場合は、その状況がきちんと伝わるようにしたうえで、「家具の置き方で隠せる」と言った情報発信の仕方をしなければいけないでしょう。
  • バーチャルホームステージングの「過剰な補正」
    バーチャルホームステージングは、VR技術やCG技術を用いて、室内をコーディネートするという方法です。例えば、空室の物件写真を用意して、CGで制作した家具などを合成して物件画像を作る方法です。画像を加工する方法なので、人の錯覚を引き起こして、物件をよりよく見せることも出来ます。例えば、実際のサイズよりも配置する家具を小さくして、部屋を広く見せるといったことも可能です。さらに、エレベーターの大きさや入口の大きさ的に持ち込みできないような家具なども配置することが可能です。しかし、これらの方法による加工は、顧客を優良誤認させてしまうことになるため、絶対に行ってはいけません。バーチャルホームステージングでも、実際に持ち込むことができるものしか利用しない、傷や汚れを意図的に消さないようにして、実際の物件を誤認させないようにしてください。
  • 「家具付き」と誤解させる表示
    ホームステージングは、家具やインテリアを配置することで、物件の魅力度をより引き出すという方法です。しかし、物件写真だけを見て入居申し込みをさせる場合、画像に家具などが配置されていることから「家具付きの物件」と誤認してしまう方が一定数いるのです。したがって、契約後のトラブルを防止するためにも、「ホームステージングを施していること」「入居時には家具が設置されていないこと」を明記するようにしましょう。

内見なしの賃貸契約の場合、物件の状態を誤認させないようにしなければいけません。物件広告を見て、内見に足を運ぶ顧客の場合は、自分の目で物件の状態を確認できますが、内見なしで契約する方の場合、広告画像の状態が「現状の物件の状態」と考えてしまう可能性があります。したがって、汚れやキズがある物件に関しては、その状態がきちんと伝わるようにしておかないと、後々トラブルに発展する恐れがあります。

参照:ホームステージングによる虚偽広告についてはコチラも併せて参照してください

まとめ

今回は、賃貸物件の契約の流れについて、昨今の賃貸物件市場で増加していると言われる「内見なしでの入居申し込み」について解説しました。

記事内でご紹介した通り、近年の不動産市場では、内見をせずに、不動産検索サイトに掲載された情報をもとに、そのまま入居申し込みをする顧客が増えていると言われています。特に、不動産市場の繁忙期となる2月や3月になると、都心部では6割近い方が「内見なし」での入居申し込みを行っていたというデータまで出ているのです。

これから分かることは、安定的な賃貸経営を目指すのであれば、これまで通り「内見対策」ばかりを重視していたのではだめだということです。多くの方が内見せずに入居申し込みを行っている昨今では、不動産検索サイト上で顧客に選ばれなければならないため、サイト上に掲載する物件情報を充実させる必要があるのです。
そして、一般的に内見や内覧対策として有効と考えられているホームステージングですが、実は不動産検索サイトでの反響率向上を目指す対策としても非常に有効です。ホームステージングを実施すれば、物件のターゲット層が最も気に入るようなコーディネートが施された状態で撮影ができるため、不動産検索サイト上でライバル物件との差別化が期待できるようになるのです。

さまざまな技術が進化している現在では、今後も「内見なし」という判断をする顧客が増えていくと予想されています。したがって、その人たちに選ばれるためにも、ホームステージングによる空室解消の仕組みを今からでも作っておきましょう。