2026.10.19

モデルルームのインテリアコーディネーターはどう選ぶ?|家具の手配から搬入まで任せられる依頼先と、頼む前に決めること

モデルルームのインテリアコーディネーターを探すなら、「図面を描いて終わる人」ではなく、「家具を選び、調達し、搬入して、写真まで仕上げる人」を選んでください。

理由はシンプルです。モデルルームの成果物は、提案書ではなく、家具が置かれた完成した空間だからです。

提案だけを受け取っても、家具の手配や搬入が残っていれば、担当者の仕事は終わりません。

依頼先は大きく3種類あります。フリーランスのコーディネーター、インテリアデザイン会社、ホームステージング会社。それぞれに向き不向きがあります。

その違いと、依頼先を選ぶときに聞いておきたい5つの質問を解説します。

 

モデルルームのインテリアコーディネーターは、何をどこまでやる人か

 

「インテリアコーディネーターに頼む」と一口に言っても、頼める範囲は依頼先によって大きく違います。

「提案」だけの依頼と、「家具付きで仕上げる」依頼はちがう

 

インテリアコーディネーターの仕事は、もともと「提案」が中心です。

ターゲットに合わせてテイストを決め、家具や内装の色を選び、配置図やイメージボードにまとめる。

ここまでが一般的な「コーディネート」です。

ただし、提案の先には、家具を発注する、納期を管理する、搬入して配置する、小物を置く、撮影する、という作業が残ります。

これを誰がやるかは、依頼先によって変わります。

提案だけの契約なら、家具の手配と搬入は自社で行うことになります。

モデルルームで本当に必要なのは、家具の調達と搬入まで含めた仕事

 

モデルルームは、公開日が決まっています。その日に、家具が置かれ、小物が整い、写真が撮れる状態になっていなければなりません。

モデルルームのコーディネーターには、提案だけでなく「完成した空間」まで責任を持ってもらうのが合理的です。

家具をどこから調達するか、搬入は誰がするか、撤去はどうするか。ここまで含めて頼めるかどうかが、依頼先を選ぶ最初の分かれ目になります。

モデルルームのコーディネートを頼める依頼先3種類と、向き不向き

 

ホームステージング実績sta184_福岡-04

 

依頼先は、大きく3つに分かれます。

どれが優れているという話ではなく、モデルルームの条件によって向き不向きがあります。

フリーランスのインテリアコーディネーター|提案は柔軟、家具の手配・搬入は別途

 

個人で活動しているコーディネーターです。打ち合わせの自由度が高く、細かい要望に合わせた提案を受けやすいのが特徴です。

一方で、家具は提案に基づいて自社で購入するか、家具店や販売会社を通して手配することが多くなります。搬入や撤去の段取りも、自社で持つ場合があります。提案は受けたいが、家具は自社で買って残したい、というときに向いています。

インテリアデザイン会社|設計段階から入れる、予算と期間は大きめ

 

内装設計から手がける会社です。壁紙や床材、造作家具まで含めて、空間全体を設計段階から作り込めます。

その分、予算と期間は大きくなりやすく、内装がすでに完成している物件には、できることが限られます。

新築のモデルルームを、設計段階から一体で作りたいときに向いています。

ホームステージング会社|家具・小物を持っていて、提案から搬入・撤去までまとめて動く

 

家具と装飾小物を自社で持ち、提案から搬入、撤去までを一貫して行う会社です。内装が完成した物件に家具を入れて仕上げる、という仕事を日常的に行っています。

家具はレンタルが基本なので、モデルルームの公開期間が決まっている場合に無駄がありません。

搬入・撤去の段取りを依頼側が持たなくてよいのも特徴です。内装はできている、公開日は決まっている、家具は期間中だけあればよい、というモデルルームに向いています。

カグカスはこの3つ目にあたります。

モデルルームの種類で選ぶ

 

モデルルームの種類によっても、合う依頼先は変わります。

  • 棟内モデルルーム:販売期間中、数か月単位で使う。内装は完成済み。家具はレンタルで、販売が終われば撤去したい。ホームステージング会社が向く。
  • モデルハウス:長期間使い、家具を買い取ることも多い。設計段階から作り込むならデザイン会社、完成後に家具を入れるならホームステージング会社。
  • 完成見学会:数日から2週間程度の短期。短期のレンタルに対応しているホームステージング会社が向く。

 

カグカスがコーディネートしたモデルルームの事例

新築分譲戸建モデルハウス|床と同色のオークでそろえる

WORKS実績

STANDARD PLAN 068

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依頼の条件:新築分譲戸建のモデルハウス。床材がオーク(明るい木の色)で、内装の色がはっきりしている。

床材と同色のオークを中心に家具を選び、家具の脚の黒をポイントにして空間を引きしめています。ゆったりしたカウチソファで部屋に余裕感を出し、上質でナチュラルな空間に仕上げています。

 

新築分譲マンション棟内モデル|部屋ごとに住む人を作り分ける

WORKS実績

STANDARD PLAN 026

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依頼の条件:新築分譲マンションの棟内モデルルーム。LDKのほか、主寝室・書斎・子ども部屋と、見せる部屋が多い。

LDK・主寝室・書斎は内装に映えるモノトーンを基調にまとめ、立地にふさわしい上質で都会的な雰囲気を目指しています。子ども部屋は「小学4年生女児」と具体的に想定し、オークとホワイトのアイテムで明るくかわいらしい空間にしました。

 

新築マンション・コンサバトリー付き|立地に見合う上質さに

WORKS実績

STANDARD PLAN 106

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依頼の条件:好立地の新築マンションのモデルルーム。コンサバトリー(ガラス張りのサンルーム)付き。

好立地の物件ならではの都会的で上質な雰囲気を大切に、高級感のあるブラック×グレージュの家具を中心に選んでいます。洋室は書斎をイメージし、リビングダイニングとのつながりを感じられる配置に。

コンサバトリーにはラウンジチェアと植物を置き、窓際で一息つけるスペースにしました。

モデルルームのコーディネーターを選ぶときの質問リスト

 

「家具はどこから調達しますか」

 

家具を自社で持っているのか、都度仕入れるのか、依頼側が買うのか。

ここで、納期と費用の構造が決まります。自社で家具を持っている会社なら、公開日から逆算した納期が立てやすくなります。

カグカスの場合、120社を超える国内家具メーカーをメインに、輸入家具や装飾小物を買い付けています。物件の内装や価格帯に合わせて、その中から選びます。

「担当者は誰で、どんな資格・経験がありますか」

 

提案する人が誰か、その人がどんな経験を持っているかを聞いてください。

インテリアの資格だけでなく、不動産販売の経験があるかどうかも、モデルルームでは重要です。

カグカスはインテリアコーディネーターのほか、宅地建物取引士や一級・二級建築士、不動産営業などの経歴を持つスタッフが在籍し、配送スタッフを含めてホームステージャーの有資格者です。

研修は毎回同じショールームで、与えられた課題に沿って行い、社内で見せ合って直すことを続けています。

「搬入・撤去の立会いは必要ですか」

 

搬入と撤去に担当者の立会いが必要かどうかで、社内の工数が変わります。モデルルームを複数抱える担当者にとっては、ここが意外と大きな差になります。

カグカスの場合、設置・撤去の立会いは必要ありません。現地のキーボックスの番号を伝えるか、事前に鍵を受け取る方法で対応します。

「プランから納品まで何日かかりますか」

 

公開日から逆算して、いつまでに依頼すれば間に合うかを確認してください。

プランニングにかかる日数と、納品までの日数を分けて聞くと、途中で確認する時間が取れるかどうかも分かります。

 

「不動産販売の視点でプランを考えていますか」

 

最後に、いちばん大事な質問です。モデルルームの目的は、きれいな部屋を作ることではなく、見に来た人に「この家を選びたい」と思ってもらうことです。コーディネーターがそこを理解しているかどうかで、提案の中身が変わります。

具体的には、「この物件は誰に買ってほしいか」「立地と価格帯に見合う見せ方は何か」から提案が始まっているかを見てください。

 

まとめ

 

モデルルームのインテリアコーディネーターは、提案の上手さだけでなく、「家具を調達して、搬入して、完成させるところまで動けるか」で選んでください。

依頼先は3種類。提案を受けて家具は自社で買うならフリーランス、設計段階から作り込むならデザイン会社、内装が完成した物件に期間限定で家具を入れるならホームステージング会社です。

カグカスでは、モデルルーム・モデルハウス・完成見学会のご相談を受けています。物件の条件や公開日を教えていただければ、家具の方向性と進め方をご提案します。