モデルルームを高級マンション風に!心が動く部屋のつくり方とインテリア事例
「モデルルームを、高級マンションのような部屋にしたい」。物件を売る仕事をしていると、そう考える場面は多いのではないでしょうか。
ただ高そうな家具をならべるだけで、高級マンションのように見せるには無理があります。買う人の心が動くのは、「ここで暮らす自分」が目に浮かんだときです。
まずは、買う人の心がどんなときに動くのかから見ていきましょう。
買う人の心が動くのは、どんなモデルルームか
買う人が見ているのは、家具そのものではなく「ここでどんな暮らしができるか」です。だから、家具を選ぶ前に決めておくことがあります。
「暮らし」を見ている
モデルルームを見に来る人は、家具を買いに来たわけではありません。その部屋で自分がどう暮らすかを確かめに来ています。
高級マンションのように見せたい時も、目的は同じです。イタズラに高級・贅沢に見せることではなく、「こんな暮らしがしたい」と思ってもらうことを目指します。
「だれが住むか」を決める
インテリアを考えるとき、最初に決めるのは色でも家具でもありません。重要なのは「この部屋にどんな人が住むか」です。
同じ広さの部屋でも、子どものいる家族と、夫婦ふたりでは、合う家具が変わってきます。物件ごとに住む人の姿を決めてから、家具の大きさや量を選んでいます。
モデルルームを高級マンション風にする5つのつくり方
高級マンションのような部屋は、素材・照明・色・家具・小物の5つに分けて考えると、つくり方が見えてきます。
| 要素 | 考えること |
|---|---|
| 素材 | 手ざわりのちがうものを組み合わせる |
| 照明 | 低い位置にも光を置く |
| 色 | 床や壁の色から決める |
| 家具 | 部屋の広さに合う大きさを選ぶ |
| 小物 | 数をしぼって、生活感を出さない |
素材|手ざわりのちがうものを組み合わせる
石、木、ガラス、布。高級に見える部屋は、手ざわりのちがう素材がいくつか組み合わさっています。
石の模様とガラスに、布のやわらかさを足しました。かたい素材だけだと冷たく、やわらかい素材だけだとぼんやり見えるからです。

照明|低い位置にも光を置く
天井の明かりだけだと、部屋全体が同じ明るさになり、平らに見えます。床に置くスタンドや、たなの上の小さな明かりを足すと、光と影ができて奥行きが出ます。
内覧は昼とは限りません。仕事帰りの夕方に見に来る人もいるので、暗くなったときの見え方も想定しておくと良いです。

色|床や壁の色から決める
家具の色は、好きな色から選ぶのではなく、その部屋の床や壁の色から決めるのもポイント。床と壁は変えられないからです。
家具|部屋の広さに合う大きさを選ぶ
広い部屋に小さなソファを置くと、さびしく見えます。逆に、大きすぎる家具は部屋をせまく見せるのも工夫のひとつ。
高級マンションのように見せるコツは、家具のまわりに歩ける場所をしっかり残すこと。広くない部屋なら、家具の数を減らします。この「何も置かない場所」があることで、ゆとりが伝わります。

小物|数をしぼって、生活感を出さない
小物は、たくさん置くほど良いわけではありません。数をしぼって、大きめのものを少しだけ置くほうが、すっきりと高級感を演出できます。
ティッシュの箱やリモコンのように、毎日の生活を思い出させるものはできるだけ配置しない。花びんや本、絵などで「暮らしの気配」だけを感じさせます。

高級マンションのようなモデルルーム インテリア事例5選
どれも、高い価格帯の物件に向けた「プレミアムプラン」の事例になりますが、高級マンション風の部屋をつくるときの、参考にしてみてください。
1. タワーマンション|景色を主役にしたリビング
大阪を代表するタワーマンションの部屋です。こげ茶色の木の床に、ベージュと白黒の家具を合わせて、やわらかく上品に。
食事をする場所よりも、くつろぐ場所を広く。
2. 海と山が見える部屋|白と黒で都会らしく
色は白と黒を中心にして、都会的で上品な印象に。
石の模様やガラスといった、かたくて光る素材をところどころに使用。そこに布のやわらかさを足して、冷たく見えすぎないような細部もポイントです。
3. 低い階数の高級マンション|静けさを感じる部屋
階数の低い高級マンション。タワーマンションとちがい、静かさと落ち着きが魅力。
ふわふわの布など、手ざわりのちがうものを飾りのように配置。建物の美しさを生かしながら、都心とは思えない静けさを表しています。
4. こい色の床を生かす|正統派のモダン(京都)
木目が美しいこげ茶色の床に、こい色の家具を重ねました。
床も家具もこい色にすると、暗くなりそうに思えます。この部屋では、白い壁やキッチンのタイルとの明るさの差がはっきり出て、かえって引きしまった印象に。
5. 和の落ち着き×モダン|石と木の本物の素材(福岡)
緑が見える立地と、木の格子が目を引く外観に合わせて、和の落ち着きとモダンさを組み合わ。
石や木といった本物の素材を使い、上質でも肩に力が入らない部屋に。寝室は茶色のやさしい色でまとめています。
高級マンション風にしたいときの、よくある失敗
失敗の多くは「物件の値段と、部屋の見え方が合っていない」ことから起こります。
家具が物件の値段に合っていない
1億円の部屋に、手ごろな値段の家具が置いてあると、やはり違和感を持ちます。「この部屋は本当にこの値段の価値があるのか」とよぎってしまうから。
高級な物件には、素材や仕上げの良い家具を合わせます。カグカスではふつうのプランとは別に高い価格帯向けのプレミアムプランを用意しているのは、このためです。
逆も同じです。ふつうの価格帯の物件に豪華すぎる家具を入れると、部屋だけがういて見えます。高級マンション風にするときも、物件の値段とのつり合いを考えながらが大切です。
家具を置きすぎて、せまく見える
「せっかくだから」と家具をたくさん置くと、歩く場所がなくなり、お部屋全体が狭く見えます。広さが売りの物件では、逆効果になります。
家具は「置けるだけ置く」のではなく、「広さが伝わる分だけ置く」と考えます。
買う人の好みとずれている
おしゃれな部屋でも、買う人の年代や暮らし方に合っていなければ、心は動きません。
落ち着きを求める人が多い物件に、はでな色の家具を入れてしまう。子どものいる家族向けの物件なのに、大人ふたり分のいすしかない。
冒頭でお話した「だれが住むか」を先に想定しておくことで防ぐことができます。
まとめ
モデルルームを高級マンション風にするとは、まず買う人が「こんな暮らしがしたい」と思える形を、目に見えるようにすることです。
- 最初に決めるのは「だれが住むか」
- つくり方は、素材・照明・色・家具・小物の5つで考える
- 家具は置きすぎず、物件の値段に合うものを選ぶ
- 写真の1枚目と、内覧で入った瞬間の印象を整える
カグカスは、物件ごとに住む人の姿を決め、その物件だけのインテリアを提案しています。「この物件にはどんな部屋が合うだろう」と迷ったら、まずは気軽にご相談ください。


