2026.08.06

不動産の売却を成功させる!真夏の内覧対応のコツを紹介

不動産の売却において、スムーズに買い手を見つけるためには、物件を売りに出す時期も考慮しなくてはいけないと言われています。不動産市場にも、繁忙期と閑散期というものがあり、一般的に春(3〜4月)と秋(9〜10月)が新居探しに動き出す人が多くなるとされているため、この時期が不動産市場における繁忙期とされています。一方、7月や8月など、外気温が高くなる夏の時期は、物件探しのためとはいえ、移動する際の負担が大きくなってしまうため、家を売りに出してもなかなか反応が得られない閑散期になるとされています。特に、昨今の日本の夏は、外気温が40℃を超えることも珍しくなくなっているため、暑さや移動の負担を冒してまで物件探しに動き出すという方がより少なくなるとされているのです。

それでは、これからマイホームの売却や相続した不動産の売却を検討しているという方の場合、真夏に売りに出すのは控えた方が良いのでしょうか?夏に物件を売りに出し、買い手が見つからずに売れ残ってしまうと、9月頃から市場に出てくる他の物件に埋もれてしまい、余計に売れにくくなってしまうのではないか…と不安に感じる方が多いはずです。
しかし実は、一般的に「不動産市場の閑散期」とされている夏場でも、家が絶対に売れない…というわけではないのです。それどころから、「真夏の内覧対応のコツ」をおさえておくことで、繁忙期に売りに出す以上にスムーズに買い手を見つけられる可能性もあるのです。

そこでこの記事では、不動産の売却について、真夏に物件を売り出すメリットや、内覧を成功させるためにおさえておくべきポイントについて解説します。

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不動産の売却は、夏ならではのメリットもある

スムーズな不動産の売却を目指す場合、やはり潜在的な買い手が多くなる繁忙期を狙って売りに出す方が良いとされています。物件探しをしている方が少なくなると、広告を出しても反響がなかなか得られず、売主側の心が折れてしまう可能性があるためです。また、多くの方が物件探しに利用する不動産ポータルサイトは、新着情報が上に掲載されるという仕組みになっているため、閑散期に売りに出し、繁忙期まで売れ残ってしまった場合には、掲載順位が一気に下落してしまい、顧客の目に触れにくくなってしまうのです。この場合、いくら買い手の絶対数が多くなっても、広告を見てもらえる可能性が低くなるため、売却活動に苦戦する可能性が高くなるでしょう。

ここまでの情報だけを見ると、不動産市場の閑散期とされる7月や8月など、真夏に物件を売りに出すのは、リスクが大きすぎる…と感じてしまった方が多いと思います。しかし、真夏の不動産売却には、その他の時期にはないメリットも存在していて、適切な売却活動ができているのであれば、繁忙期に売りに出すよりもスムーズかつ高値で売り抜けられる可能性もあるのです。

そこでここでは、真夏の不動産売却について、この時期を狙って物件を売りに出す場合に得られるメリットについて解説します。

メリット1 買い手側の本気度が高い

夏場に物件を売りに出す一つ目のメリットは、買い手側の本気度が非常に高いため、条件さえ合えば非常にスムーズに成約まで進む可能性が高くなる点です。

先程紹介した通り、日本の夏は年々猛暑化が進んでいて、2026年現在、昼間の最高気温が40℃前後まで上昇することも珍しくなくなっています。非常に強い日差しと高温、さらに多湿な環境となる日本の夏は、暑さを理由として「不要不急の外出自粛の注意喚起」がなされるようになっているのです。

当然、このような環境は、物件の内覧に適した状況とは言えません。移動時に熱中症を発症するなどの健康被害のリスクも高くなるのです。それなのに、この時期にわざわざ物件探しのために内覧に足を運んでいるということは、購入や引っ越しの必要性が非常に高く、物件購入の本気度が高い顧客と考えられるのです。この時期は、ライバルとなる物件の数も少なくなるため、内覧までこぎつけることができれば、成約までスムーズに進みやすいでしょう。さらに、買い手側の選択肢が少ないこともあり希望価格で買ってもらえる可能性が高くなるのです。

メリット2 ライバルが少ない

二つ目のメリットは、競合するライバル物件の数が少なくなるという点です。冒頭でもご紹介したように、不動産市場の繁忙期は春(3〜4月)と秋(9〜10月)です。この時期は、進学や就職、転勤などを理由に引っ越し需要が高くなるため、不動産の売買、賃貸共に、この時期を狙って物件を市場に出す方が多くなります。売主にとっては、潜在的な買い手の絶対数が多くなるという点がメリットになるのですが、その反面、競合するライバル物件も多くなるため、内覧があっても成約に至らない、強気の交渉を受けてしまう、そもそも自分の物件情報が見つけてもらえないなどのデメリットも存在するのです。築浅や立地条件が良い物件(駅近など)であれば、競合するライバル物件が多くてもスムーズな売却が期待できますが、平均的な物件や弱点が多い物件は逆に売れにくくなる可能性もあるのです。

一方、7月や8月など、一般的に不動産市場の閑散期とされる夏場の時期は、市場に出ている物件数が少なくなります。その結果、この時期に売りに出す物件は、以下のようなメリットが得られるのです。

  • 物件広告を見つけてもらいやすいので、広告反響率が高くなる
  • 比較対象となる競合物件が少ないため、価格交渉などをされにくい
  • 市場に類似物件が少ないため、内覧後の成約率が高くなる(買い手側の選択肢が少ないため)

先程紹介した通り、夏場に物件探しをしている方は、購入に対する本気度が高いと考えられます。一方、市場に出ている物件数は少なくなるので、自分の物件を見つけてもらいやすくなるうえ、ライバル物件と比較検討されにくいので、内覧後の成約率は繁忙期よりも高くなるのです。また、買い手側の選択肢がどうしても少なくなってしまうことから、強気の交渉なども受けにくく、希望通りの価格で売却できる可能性も高くなります。

夏場の不動産売却には、上記のようなメリットも存在するのです。一般的には、「買い手の絶対数が少なくなる!」とされているため、閑散期は外した方が良いという意見もありますが、夏場だからと言って「家が絶対に売れない!」というわけではないのです。例えば、建物の断熱性や気密性にこだわった住宅や全館空調システムを導入して猛暑でも快適な住空間を維持できるといった性能を持つ物件の場合、真夏に売りに出すことで「建物の性能」を的確にアピールすることができるようになり、スムーズな成約に繋がる可能性があるのです。

ただ、夏場の不動産売却は、内覧対応がより重要になるので、下で紹介する内容についてもしっかりとおさえておきましょう。

真夏の内覧でチェックされるポイントとは?

前項でご紹介した通り、一般的に「不動産市場の閑散期」とされている夏場でも、家を売りに出してはいけないというわけではありません。それどころか、きちんと売却のための戦略を立てているのであれば、競合するライバル物件の数が少なくなる、買い手側の本気度が高いという点から、繁忙期よりもスムーズな成約を期待できる場合もあるのです。

それは、真夏の不動産売却において、何に注意すべきなのでしょうか?夏場の不動産売却では、内覧が非常に重要になるとされているのです。そこでここでは、夏場に物件の内覧に足を運ぶ方が重点的に確認するポイントがどこなのかについて解説します。内覧時に注目されるポイントが理解できていれば、事前準備として対応することが可能になります。

①日当たりと暑さのバランス

夏場の内覧では、日当たりと暑さのバランスを確認される場合が多いです。特に、一般的に人気が高いとされている「南向き物件」は、猛暑化が進む昨今では、夏は暑すぎるのではないか…という不安を持たれて、建物の断熱対策などもしっかりと確認されることになります。

南向きの物件は、日当たりが良くなるため、快適な住環境が得られるとされています。しかし、夏場の気温上昇が指摘される中、日当たりが良すぎることで空調効率が悪くなると考える人もいて、敬遠されることも増えているのです。特に、午後に西日が差す部屋については、室温が上昇しやすく、熱がこもることで冷房の効きも悪くなります。また、大きな窓がある部屋は、紫外線による家具や床、壁の退色リスクが高いとされているので、その辺りもしっかりと確認されるでしょう。

以下のような特徴を持つ物件については、「夏の暑さ対策がしっかりとなされている!」と高評価を受けやすいです。

  • 周辺の建物や樹木で直射日光が程よく遮られる
  • シャッターや庇、外付けのブラインドなど、日差し対策のアイテムが整えられている
  • 高断熱・高遮熱のサッシやガラスが導入されているなど、断熱対策が施されている

夏場の内覧では、エアコンを5~10分程度切った状態にして、室内の暑さのバランスなども確認される可能性が高いです。断熱対策はもちろん、日差しの対策なども事前に行っておくと良いです。

②風通しの良さ

内覧時には「風通しの良さ」もしっかりと確認される可能性が高いです。風通しの良さは、単なる快適さだけではなく、日常生活における電気代やカビ、湿気対策、健康管理にまで影響を与える要素となるため、特に真夏の内覧時には重点的に確認されます。住居の通風性能については、以下のようなポイントを見て判断します。

  • 対角線上に窓が設置されていて風の通り道が作れるか(窓の配置)
  • 吹き抜けや高窓、天窓は、上下の空気の流れを作り出すので高評価を受けやすい
  • 近隣住宅との距離や背の高いフェンスなどで風の抜けが邪魔されていないか

風通しの良い物件は、就寝時にエアコンの使用を減らせる可能性が高くなります。夏場の快適性と光熱費のバランスを考えた時には、風通しの良さが非常に重要になるので、家具の配置などを確認しておきましょう。

③ベランダや外構の熱だまりと虫の発生状況

住宅の暑さ対策は、建物周りも関係するため、外構やベランダ部分についてもしっかりとチェックされます。例えば、バルコニーや玄関アプローチがコンクリートで構成されている場合、夏場は熱がこもる、照り返しによって室温の上昇を招くなど、住宅の快適性を壊してしまうことがあるのです。
また、夏は小さな虫が多く発生する時期でもあるため、蚊や小バエ、ゴキブリなどの発生条件が整っていないのかなどをチェックする人が多いです。

外構、ベランダの熱だまりについては、内覧時に触れてみることで確認することができますし、小さな昆虫は、建物の立地や植栽の有無などによって判断可能です。したがって、夏場の内覧時には、内覧者を迎える前に打ち水をする、人工芝やウッドパネルを敷設するなどの対策が有効です。ベランダなどに関しては、日よけを設置し、コンクリートに直接日光が当たる時間を減らすなどの対策をほどこしておくことで、内覧者に「日常的な気配りがされていた家」という印象を与えることができます。

④ニオイ・湿気・カビの兆候

高温多湿な日本の夏は、室内に湿気がこもることでカビが大繁殖してしまうことがあります。また、普段あまり使用されない場所については、嫌な臭いがこもってしまい、内覧時に悪印象を持たれてしまう原因になるのです。

ニオイや湿気、カビの問題については、季節に関係なく内覧者が重視するポイントになります。しかし、夏場の内覧では、特にニオイやカビ、湿気の問題が残りやすいので、水回りやクローゼットの中、床下収納などを重点的に確認される可能性が高いです。

この他、壁紙の端やサッシ周りも、カビや黒ずみの有無などによって、結露状況が確認されやすいので、しっかりと除去しておく必要があります。

夏の内覧で好印象を与えるためのポイント

夏場に家を売りに出す場合、内覧時にできるだけ好印象を与えるためのポイントをおさえておく必要があります。前項でご紹介したような、内覧者がしっかりと確認するポイントを理解しておけば、どのような対策を施せば良いのかがある程度思い浮かぶと思います。

ここでは、夏場の不動産売却において、内覧で好印象を与えるためのポイントをご紹介します。

①エアコンで快適に内覧できる室温にする

夏場の内覧対応では、快適に物件内の見学ができるようにするため、全ての部屋に設置されているエアコンを稼働させ、快適な室温にしておくことが大切です。

一般的に閑散期とされる夏に家を売りだすという行為は、ライバル物件が少なくなるため、物件の良し悪しをしっかりと確認してもらえるという点がメリットになります。購入希望者側は、売りに出ている物件数が少なくなるため、どうしても選択肢が狭まります。しかし、内覧に適していないはずの真夏に内覧に動いているということは、物件購入の必要性が高いと想定でき、購入意欲が非常に高いのです。そのため、内覧にまで足を運んだ物件については、真剣に検討するためにも、細部まで時間をかけて見学したいと考えているはずです。

それなのに、エアコンなどを稼働させず、室内が暑いままの状態であると、ゆっくりと物件内を見学することができません。暑すぎる環境は、集中力も低下させてしまうため、購入して良い物件なのかしっかりと判断できなくなることから、購入を見送られてしまう可能性が高くなるのです。こういった失敗を防ぐためにも、内覧者を迎える30分ほど前から、家中のエアコンを稼働させて、内覧に適した環境を作っておきましょう。

なお、エアコンについては、フィルターなどもしっかりと掃除しておき、異臭を発生させないように準備しておくことも大切です。

②直前に換気をしてニオイと湿気を逃がす

不動産売却における内覧では、内覧者を迎え入れる前に、しっかりと換気を行い、室内のニオイの問題を解消するという対策が実施されます。内覧者が異臭と感じるようなニオイが室内に残っていた場合、それだけで内覧時の印象を悪くしてしまうため、季節に関係なく、内覧前は換気しておくべきとされています。

ただ、夏場の不動産売却では、この直前の換気が他の季節以上に重要になるのです。高温多湿な日本の夏は、常にエアコンなどの空調機器を稼働させているお宅が多いため、日常生活の中で窓を開放して空気を入れ替えるといった機会が少なくなります。その結果、日常生活で生じる調理や体臭などの生活臭が室内にこもりやすくなってしまううえ、カビなども繁殖しやすい環境になることで異臭が発生しやすくなるのです。普段からそこに住んでいる住人は、「慣れているニオイ」であるため、異臭が存在することに気付きにくいです。そして、いざ内覧者を迎えた時、「変なニオイがする…」と悪印象を残してしまうのです。

こういった失敗をしないためにも、不動産売却のための内覧時には、1時間程度前から窓を開けてしっかりと換気しておくようにしましょう。換気を十分に行ってから、エアコンを稼働させ、内覧に適した室温に調整すると良いです。なお、ニオイの問題に関しては、直前の換気以外にも、以下のような点に注意しましょう。

  • エアコンの内部清掃を実施する
  • カーテンなどの布製品は、可能な限り洗濯する
  • 洗濯できない物は、無臭タイプの消臭剤でニオイ消しをする
  • 強いニオイが付着している布製品は、交換もしくは処分しておく

ニオイの問題は、室内の家電や家具に染み付いている可能性があります。カーテンなど、洗濯可能な物は洗濯し、難しいものは交換もしくは片付けておくと良いでしょう。なお、タバコ臭やペット臭など、強いニオイが存在している場合、専門業者に消臭作業を依頼する方が良いかもしれません。この際、エアコンについても、内部まで汚れを除去してもらうことで、エアコン稼動による異臭を防止できます。

③明るさの調整について

内覧時は、物件内の明るさを保っておく方が良い印象を与えることができます。昼間など、明るい時間帯の内覧でも、室内の照明は全て点灯させておく方が良いです。

また、カーテンなどについても、全て開放して、自然光が取り入れられる環境を作り出しておいた方が、「明るくて広い」と言った好印象を与えやすいとされています。内覧時に、暗いと感じられる環境になると、本来よりも部屋が狭く見えてしまう、汚れている印象を受けるなど、悪印象を持たれやすいとされているのです。

ただ、真夏の内覧対応の際は、明るく見せる工夫と、直射日光を遮る対策のバランスを考慮する必要があります。強い日差しがそのまま侵入してくるような状況になると、「夏は暑くて過ごしにくいのでは?」と言った不安を与えてしまう可能性があります。また、エアコンを稼働させていても、日があたる場所が熱せられることで内覧者が暑さを感じる可能性もあるでしょう。この場合、「空調の効きが悪くなる家では?」「断熱性に問題があるのか?」など、余計な不安を持たれてしまいます。

強い日差しが侵入する部分については、すだれやシェードなどを設置して、夏場の快適な過ごし方を提案するという内覧対応がおすすめです。

④水回りの掃除を徹底する

夏場の内覧では、キッチン・浴室・洗面所・トイレと言った水回りの確認を慎重に行う人が多いです。水回りの設備は、清潔感を求めている方が多いですし、普段のお手入れ状況を確認するための場所としても適していると考えられているためです。

ただ、夏場の内覧対応では、事前に水回りの掃除を徹底しておかないと、悪印象を残してしまう結果になりがちです。日本の夏は高温多湿な環境となる、さらに6月から7月にかけての梅雨によって高湿状態が保たれやすくなります。その結果、ちょっとお手入れを怠っただけでも、カビが発生してしまい、見た目を悪くしてしまうことがあるのです。水回りのカビは、普段のお手入れがしっかりと行われていないという不安を与えてしまうため、「目に見えない場所はもっと悪くなっているのでは?」と疑われ、購入を控えられてしまう可能性が出てきます。

もちろん、新品状態のようなピカピカに綺麗にしなければならないとまでは言いませんが、「丁寧に使われていた家」という印象を与えるためにも、しっかりと掃除を行っておきましょう。可能であれば、水回りだけでも、専門業者にハウスクリーニングを依頼すると良いです。

⑤外構部分の準備も怠らない

夏場の内覧対応については、お庭や玄関アプローチなど、外構部分の準備も非常に重要です。夏の猛暑化が指摘される昨今では、強い日差しによってコンクリートの地面が熱せられ、熱だまりが生じてしまう、照り返しによって立っているだけで危険を感じるような暑さになるといった問題が生じるようになっています。内覧時には、建物内だけでなく、屋外も見学してもらうことになるため、これらの部分の暑さ対策も必要です。

また、植栽などがあるお宅の場合、夏場は雑草類が急成長して見栄えが悪くなってしまう、植栽の枝が伸びていびつな形になるなど、庭の印象を悪くしてしまう原因が生じてしまいます。雑草などを放置すると、蚊やコバエなど、昆虫類が繁殖する原因にもなり、内覧時の印象を悪くする可能性があるのです。

したがって、内覧者に好印象を与えるためにも、庭の草刈りや植木のお手入れ、害虫駆除などを事前準備としてしっかりと行っておきましょう。また、内覧当日は、打ち水をする、コンクリートに直射日光が当たらないよう、シェードなどを設置するといった屋外の暑さ対策を実施すると良いです。

夏場の不動産売却ではホームステージングが効果を発揮しやすい

ここまでの解説で、本来は不動産の売却には適していないとされる夏場でも、家が売れないわけではないということが分かっていただけたと思います。

それどころか、夏場に物件探しをしている方は、購入や引越しの必要性が高く本気度が高いと想定されるため、適切な内覧対応が行えるのであれば、繁忙期に家を売りに出すよりもスムーズに成約に至れる可能性すらあるのです。昼間の気温が40℃近くにまで達する現在では、物件の内覧に足を運ぶハードルが非常に高くなっています。それなのに、暑さや移動の負担を冒してまで物件購入に動いたということは、気に入った物件があれば迷わずに購入してくれる可能性が高いのです。

つまり、夏場の不動産売却は、内覧時に好印象を与えられるようにするための内覧準備が非常に重要で、そのための手法としてホームステージングがおすすめと言われるようになっているのです。ホームステージングは、下の画像のように、物件内におしゃれな家具やインテリア、照明や植物を配置することで、新築のモデルルームの様な室内に演出する販促手法です。ホームステージングが施された物件は、内覧した人が入居後の生活を具体的にイメージすることができるようになり、自分たち家族の生活スタイルに合う物件なのかどうかが即座に判断できるため、早期の成約に導くことができるのです。また、プロのホームステージャーが、ターゲット層に最も好印象を与えられるような部屋を計算して演出するため、物件そのものの印象もより良くなり、高値での成約も期待できるようになるとされています。



ホームステージング前後の物件画像を比較してもらうと、物件そのものの印象が大きく変わるということがよくわかると思います。

そしてこのホームステージングは、家具の設置以外にもさまざまな作業を実施してもらうことができます。日本ホームステージング協会が毎年行っている実態調査のデータを見ても、2024年に実施されたホームステージングでは、以下の通り、ハウスクリーニングや不用品の処分、庭のお手入れなど、さまざまな作業が実施されています。

引用:ホームステージング白書2024年

プロの手によって、物件全体のお手入れを行ってもらえるため、内覧時により良い印象を与えられるような環境を作り出すことができます。さらに、猛暑化が進んでいる現在では、庭の草刈りや庭木のカット、大型家具などの処分、室内の清掃作業を自分で実施する負担が非常に大きくなっています。屋外での長時間作業は、慣れていない人が実施すると、すぐに熱中症を発症してしまうリスクもあり、最悪の場合、人命にかかわるような事態に発展する可能性があるのです。ホームステージング会社に相談すれば、安全かつスピーディに内覧準備が完了するため、家の売却もスムーズに進みやすくなるでしょう。

まとめ

今回は、夏場に家を売りに出す際、内覧時に好印象を与えるためのポイントについて解説しました。不動産市場にも、繁忙期と閑散期というものがあり、一般的には、外気温が高くなる夏場(7月・8月)は、物件探しをする人が少なくなるため、家の売却活動には適した時期でないとされています。

しかし、記事内でご紹介した通り、暑さや移動の負担を冒してまで物件探しをしているという方は、購入や引越しの必要性が高く本気度が高い顧客とみなすことができるため、計画的に売却活動を実施すれば、繁忙期に家を売りに出すよりもスムーズかつ高値での成約を期待することも可能なのです。

夏の家の売却は、夏ならではの問題を解消する必要があるため、内覧準備はしっかりと行う必要があります。売主自身が全ての作業を実施するのは、暑さによる負担も大きいため、ホームステージング会社に相談するなど、上手な売却活動ができるような工夫を行いましょう。