2026.02.11

不動産のチラシに効果はある?配布効果を高めるポイントと広告規制について

家の売却を考えた時には、どのような手法で集客すれば良いのかで悩んでしまう方が多いです。今の時代、不動産取引については、売買でも賃貸でも、インターネット上の不動産ポータルサイトが顧客の「入口」になっていると言われていますし、大手不動産ポータルサイトに物件情報を掲載するという方法が真っ先に思い浮かぶという方が多いはずです。

ただ、自宅のポストを見て見ると、デジタル化が進んでいると言われている昨今でも、不動産売却に係わるポスティングチラシが入っていることが多く「今の時代でもチラシは効果的な集客方法なのか?」と疑問に感じてしまう人も多いはずです。不動産チラシを使った宣伝広告は、チラシのデザインや印刷、ポスティング作業などにコストがかかるため、パソコンを使って情報を追加・削除できるweb広告と比較すると、どうしても「非効率なのではないか?」と考えてしまうものです。

そこでこの記事では、不動産の売却を検討した際、不動産チラシによる宣伝広告は現在でも効果があるのか、また効果的なポスティングチラシにするためのポイントなどについて解説します。なお、不動産チラシによる広告は、いろいろな規制が設けられているので、その辺りの情報についてもご紹介します。

不動産チラシを広告に利用するメリットとデメリット

冒頭でご紹介した通り、昨今の不動産市場では、インターネット上の不動産ポータルサイトに物件情報を掲載するなど、web広告による集客が重要視される傾向にあります。しかし、家の売却を検討した際には、現在でも不動産チラシを作成し、ポスティングを実行するという売却活動が実施されるケースも少なくありません。

不動産チラシのポスティングは、近隣エリアにある家のポストに、チラシを直接投函するという集客方法となります。不動産の売却以外にも、店舗の新規オープンを知らせるためやイベントの案内など、身近な情報伝達のために現在でも採用されることが多い広告方法です。

そして、家の売却を考えた時には、この不動産チラシのポスティングが意外にバカにできない集客方法となります。売却を検討している物件の情報をチラシにして近隣エリアに配布すれば、「売りに出されている」ということが近隣の方に知ってもらえるチャンスとなり、中古住宅の購入をちょうど検討した人の手元にチラシが届けば、問い合わせがあったり、実際に見学したいという申し込みが入る可能性があるでしょう。

それでは、家の売却でポスティングチラシという広告手法を採用するメリットとデメリットはどのようなことが考えられるのでしょうか?ここでは、不動産チラシの良い面と悪い面、両方をご紹介します。

不動産チラシのメリット

まずは、不動産チラシをポスティングするという手法のメリット面からです。

最もわかりやすいメリットは、物件が売り出し中であることを近隣エリアに住む方々に知ってもらうことができる点です。家を売りたいと考えた時には、その物件が売りに出されているということをたくさんの人に知ってもらうことが大切です。売り出し中であることが周知されていない場合、中古住宅を探している方の候補に入ることができません。家を売りに出す際には、「売り出し中」「売り物件」と言った看板を設置するという周知方法もありますが、この方法では通行人の目に留まらない可能性も高く、なかなか売りに出しているという情報が広範囲に広がっていかないのです。

また、チラシのポスティングという方法は、配布エリアを売却側が選ぶことができます。そのため、狙った地域に「売り出し中である」ということを一気に知らせることができるのです。web広告の場合、広範囲に物件情報を届けることができるのですが、その反面、狙ったエリアに集中的に情報を提供するということが難しいです。家の購入は、転勤などの特殊な理由がない限り、現在の居住エリアと遠く離れた場所にある物件を探すという人は少ないです。そのため、家を売りに出しているという情報を届けなければならない人は、ある程度近くにいると想定できるため、効率的に情報を伝達する方と考えると、チラシのポスティングが効果的と現在でも考えられているわけです。

また、子や孫のために家を探しているなど、普段あまりインターネットを利用しない高齢者などへの情報伝達のことを考えると、家のポストに直接投函できる不動産チラシがweb広告よりも有効になる場合もあります。このように、不動産チラシのポスティングは、潜在的な顧客に出会える可能性がある点がメリットと言えるでしょう。

不動産チラシのデメリット

当然のことですが、不動産チラシのポスティングという手法にもデメリットは存在します。

最も大きなデメリットは、情報が届く範囲が限られてしまうという点です。ポスティングによる広告効果は、チラシを配布したエリアに限られてしまいます。そのため、配布対象エリアを間違ってしまうと、何の反響も得られないという結果を招いてしまう可能性があります。

また、ポスティングチラシに関しては、「確認せずに捨てる」という習慣がついている人が多いです。そのため、配布する不動産チラシは、受け取った人が「何のチラシだ?」「見てみようかな?」と思うような目立つデザインにするなど、チラシを見てもらうための工夫が必要になるのです。さらに、チラシの広告効果は、顧客がチラシを手に取った時しか発動しないため、反響を得るためには何度もチラシを配布し続けなければならない可能性もあります。中古住宅の購入をちょうど考えていた人にタイミングよくチラシが届けば見てもらえる可能性がありますが、そうでない人の場合は、内容を確認せずに捨てられる可能性が高いため、何度も配布することでちょうど良いタイミングに当たる可能性を高めるしかないのです。
この他にも、不動産チラシは、紙面に掲載できる情報量にどうしても限界があるという点もデメリットになるでしょう。web広告の場合、ページが長くなることを無視すれば、いくらでも情報を掲載できますが、チラシの場合はそうはいきません。また、動画を掲載するなど、視覚的な広告効果について、web広告には劣ってしまいます。

不動産チラシのポスティングは、上記のようなデメリットが存在するため、インターネット広告と組み合わせる、魅力的なデザインにすることで見てもらえる可能性を高めるなど、弱点を克服するための工夫が必要になります。

不動産チラシの配布効果を高めるためのポイント

不動産チラシのポスティングは、上記のようにメリットとデメリットが存在します。チラシの配布は、対象エリアを限定して効率的に情報伝達をすることができるというメリットがある反面、「配布したエリアにしか情報が回らない」という状況に陥ってしまうのが問題点となります。

それでは、不動産チラシを配布するという広告手法について、効果を最大化させるためにはどのような点に注意すれば良いのでしょうか?不動産売却に関わるチラシの配布効果をより高めるためには、的確な場所にチラシを配布するだけでなく、チラシを見た人が安心して判断できる材料を整理して伝えることが重要になります。チラシを手に取った方が「本当に安心して購入できる物件か」「後から問題が起きないか」といった点に不安を感じてしまうと、チラシの配布効果が低下してしまいます。

そこでここでは、不動産チラシの配布効果を高めるためのポイントをいくつかご紹介します。

配布するターゲットやエリアの選定について

不動産チラシの効果を高めるためには、どの層のターゲットに向けた情報なのかを明確にしたうえで、配布エリアを選定することが大切です。先程紹介した通り、不動産チラシの配布は、近隣エリアに配布することで、関心を持ちやすい層へ情報を届けやすくなるという広告手法です。

そのため、売却を考えている物件の特性に応じて、想定できる購入者のターゲット層を整理しておく必要があるのです。例えば、単身者向けのマンションなどの場合、交通アクセスの良さや生活利便性などを訴求する、ファミリー向けの戸建住宅なら、学区や周辺環境の良さなどを訴求するなど、チラシに掲載すべき訴求ポイントなども異なります。

したがって、不動産チラシの配布効果を高めるには、ターゲット層を意識したチラシを設計し、またその人たちが住んでいるエリアをきちんと選定して配布することが大切です。チラシを手に取った人に「自分に関係のある情報」と受け取ってもらうことができれば、反響に繋がる可能性が高くなります。

不安を和らげる情報の掲載

先程紹介した通り、不動産チラシの配布に関しては、単に情報を伝達するだけでなく、購入希望者が安心して判断できる材料を伝えるということも重要になります。家の購入は、非常に大きなお金が動く取り引きとなるため、物件に対する安心感が非常に重要になります。新規店舗のオープンやイベント案内などのチラシであれば、単なる情報伝達の手段でも良いのですが、不動産チラシの場合は、その後の行動のことを考えると不安を和らげる情報がどうしても必要になるのです。不動産チラシを見て、安心して検討できる物件であることが分かれば、反響率の向上が期待できるはずです。

したがって、不動産チラシを配布する際には、物件の画像や間取り情報だけでなく、以下のような安心感が得られる情報の掲載を心がけましょう。

■インスペクションの結果を記載する

中古住宅を売却する際には、現状の家の状態を示すため、事前にインスペクションを実施する方が多いはずです。インスペクションとは、「住宅診断士(ホームインスペクター)などの専門家が、第三者の立場で既存住宅の基礎や外壁のひび割れ、雨漏りなどの劣化状況を調査すること」を指しており、これを実施すれば、現状の家の状態が明確になり、建物の状態に対する不安を和らげることができるようになります。

したがって、インスペクションを実施した場合、診断結果の内容を不動産チラシに掲載すると良いです。そうすれば、チラシを見た購入検討者は、「見た目では分からない不具合が存在しないのか?」の判断材料が事前に得られるため、安心して見学の申し込みなどができるようになるのです。

なお、チラシの紙面は、掲載できる情報量に限界があるため、詳細情報まで記載することは難しいです。その場合、「インスペクション実施済」「専門家による建物チェック済み」など、簡素な表現で安心感を与え、見学に来てもらった時に詳細情報を提示するという方法を選べば良いです。

■既存住宅売買瑕疵保険への加入を示す

中古住宅の購入を検討している方は、購入後、安心して長くしみ続けられるのかどうかに不安を感じる方が多いです。そして、その不安を解消するための対策として既存住宅売買瑕疵保険というものがあります。既存住宅売買瑕疵保険は、購入後に雨漏りや柱の腐食など、目に見えない不具合(瑕疵)が見つかった場合、修繕費用をカバーしてくれるという保険です。この保険は、「住宅診断に合格した物件のみ加入できる」という制度になっているため、この保険に加入できている中古住宅は、中古住宅の中でも良好な状態と判断できるのです。

そのため、チラシを見た購入検討者からすると、安心して検討しやすい物件と判断できるようになるうえ、購入後に何らかの不具合が発生した場合でも、修繕費用を保険で賄えるので、安心材料になるわけです。既存住宅売買瑕疵保険は、どのような物件でも加入できるわけではないので、他物件との差別化ができると期待できますし、加入しているのであればチラシにその旨を掲載すべきです。そうすれば、問い合わせや内覧の相談に繋がるなど、反響率の向上が期待できるでしょう。

■リフォームの履歴記載を示す

不動産チラシに過去のリフォーム履歴を掲載するという行為も、顧客からの信頼感を得ることができるので、配布効果を高めることができます。

リフォーム履歴は、その家がどのように管理されていたのかを具体的に示すことができるようになるため、購入検討者は、住んでからの維持管理のイメージがしやすくなります。また、築年数がある程度経過している物件だとしても、主要部分のリフォームが行われているという情報が分かれば、購入後、リフォームに費用をかけなくて済むことが分かりやすいため、前向きに検討しやすくなります。

リフォーム履歴に関しては、「どの箇所を」「いつ実施したか」を簡潔にまとめておくことで、物件情報としての信頼感が高まります。

不動産チラシを配布する際には、上記のように、チラシを見た人が物件の状態に安心感を得られるような情報を掲載することが、効果を高めるポイントになります。

チラシの設計について

不動産チラシの配布効果を高めるためには、配布するチラシそのものの「質」も重要です。ポスティングにかかる費用を削減するためか、たまに物件画像などが一切掲載されていない不動産チラシを見かけることがあるのですが、このタイプのチラシは「物件が売りに出されている」という情報しか分かりません。問い合わせや内見予約などの反響を求めるのであれば、物件そのものに興味を持ってもらう必要があるため、しっかりと効果が見込めるチラシを設計する必要があるのです。

配布効果を高めるためのチラシ設計については、以下のようなポイントに注意しましょう。

  • ターゲットに響くキャッチコピーを考える
    ポストに入っているチラシの多くは、詳細を確認されないまま捨てられる可能性が高いです。きちんと内容を確認してもらうには、チラシをとった瞬間に「誰に向けた情報なのか?」を判断できるようにする必要があります。したがって、不動産チラシを作成する際は、どのような層に向けた物件かを明確化し、そのターゲット層が重視しやすいポイントに沿って魅力的なキャッチコピーを検討すると良いです。キャッチコピーは、中身に興味を持ってもらうためにも非常に重要な要素です。
  • 視覚的に魅力を伝えられるようにする
    不動産売却のためのチラシは、写真や間取り図などを使って、視覚的に物件の魅力を伝えられるようにすることが重要です。文章だけでは伝わりにくい情報でも、視覚的な要素を取り入れることで、入居後の暮らしのイメージを具体化させることができます。したがって、家具などが配置されて、そこでの生活がイメージしやすくなるような画像を配置する、間取り図を3D立体図にするなど、実際の住空間を想像しやすくなるように工夫しましょう。なお、掲載できる写真の数は限界がありますし、画像が多すぎると情報が分散するため、訴求したいポイントに絞って構成するようにしましょう。
  • 手に取ってもらえる工夫をする
    不動産チラシは、手に取った方に中身を見てもらわなければ意味がありません。したがって、ポストからチラシを出した時、他のチラシと一緒にそのまま捨てられないようにする工夫も必要です。例えば、他のチラシよりも目立つよう、派手なデザインにする、分厚い紙を使う、封筒に入れて特別感を出すなど、さまざまな方法があるため、不動産会社などと手に取ってもらいやすくなるチラシの構成を検討すると良いです。
  • 問い合わせにつながる導線を用意する
    不動産売却のためのチラシは、興味を持ってチラシを見てくれた人が、次の行動をとりやすくなる工夫を施すことも反響を高めるために重要な要素となります。例えば、興味持った方でも、問合せ先が電話番号しか掲載されていない場合、いきなり電話をかけるのは「ハードルが高い…」と感じてしまうはずです。そのため、QRコードを用意して、資料請求などを簡単にできるようにする、紙面に掲載しきれなかった物件情報が確認できるページに誘導するなど、「どこから、何をすればよいか」が一目で分かる導線を設けるようにしましょう。また、来場を促すため、来場特典や資料請求特典などを設けておくと、顧客の次の行動へのハードルを下げられます。

上記のように、不動産チラシの配布効果を高めるためには、配布するチラシそのものの質を向上させることも大切です。

ホームステージングは、不動産チラシの反響率向上も期待できる

昨今の中古住宅市場では、ホームステージングの実施が非常に高い効果が見込めると言われるようになっています。ホームステージングとは、売却・賃貸予定の物件を家具やインテリア、照明や植物などを使って魅力的に演出し、購入希望者に「ここで暮らしたい」と思わせることで、早期かつ高値での成約を促す販促手法です。そして、中古住宅市場で年々注目度が高くなっているこのホームステージングは、不動産チラシの配布効果を高めることにも一役買ってくれるのです。

一般的に、ホームステージングの実施による効果は、以下のように解説されています。

  • 物件の価値を高めることができる
  • 購入検討者に生活をイメージしてもらいやすくなり内覧時の印象を良くする
  • 早期売却が狙える
  • 相場よりも高く売却できる可能性がある

ホームステージングは、売却を検討している物件のターゲットを明確にし、その人たちが最も魅力的に感じるような部屋にコーディネートすることで、売却活動を有利に進められるようになるとされています。物件の内覧に来てもらった時、そこでの理想的な生活を具体的にイメージさせることができるようになるため、早期かつ高値での成約が期待できるようになるとされているのです。

それでは、この手法が不動産チラシの配布においても有効に働くのはなぜなのでしょうか?

ホームステージングと不動産チラシの関係について

先程紹介した通り、不動産チラシの配布効果を高めるには、物件のターゲットを明確化し、その人たちが魅力的に感じるようなチラシを設計することが大切と紹介しました。例えば、家具などが配置された魅力的な写真を掲載する、入居後も安心して生活できると考えられる情報の掲載など、チラシの構成そのものを工夫する必要があるのです。そして、ホームステージングは、この不動産チラシの質を向上させることにも一役買ってくれるのです。

例えば、ホームステージングは、物件のターゲット層がどこなのかを最初に明確にし、その人たちが魅力的に感じる部屋にコーディネートすると紹介しました。不動産チラシも、どのような層の方が売却を検討している物件に興味を持つのか、ターゲットを明確にしたうえでキャッチコピーなどを検討するのです。つまり、プロのホームステージャーにコーディネートを依頼すれば、物件のターゲットが明確になるため、どのようなチラシを作れば良いのかも自ずと分かってくるわけです。

さらに、ホームステージングは、設定したターゲット層が最も好印象を受けるような部屋になるよう、家具やインテリア、照明などを使ってコーディネートを施します。そのため、ホームステージングを実施した後の状態を撮影すれば、最初に設定したターゲット層に魅力を伝えられる広告画像を用意することができるようになるのです。ホームステージング実施前後の画像を比較すると、写真から伝わる魅力度がどれだけ変わるのかが良く分かると思います。

ホームステージングを実施すれば、そこでの生活が具体的にイメージできるような魅力的な画像を広告画像として活用できるようになります。そのため、きちんと物件のターゲット層に不動産チラシが届けば、物件に興味を持ってもらえる可能性が高くなるため、配布効果がより高くなると期待できるのです。

最近では、VR技術とCG技術を活用したバーチャルホームステージングと呼ばれる新たなステージング手法も登場しています。バーチャルホームステージングは、テイストが異なる複数のコーディネートを作ってもらうことができるようになるため、不動産チラシの訴求力をより高めてくれるかもしれません。

ホームステージングは、不動産チラシの配布と同じく、物件のターゲット層を明確にしてから、そのターゲットに向けたコーディネートが実施されます。そのため、物件情報を届けなければならない人により魅力的な情報を届けられるようになるため、不動産チラシとの相性も非常に良いのです。

不動産チラシの注意点

最後は、不動産チラシを作成する際の注意点についてご紹介します。不動産チラシを作成する際には、法律上の規制があり、チラシを見る方に誤解を与えないようにしなければいけません。

主な規制に関しては、以下の3つがあります。

誇大広告の禁止

不動産広告を作成する際は、誇大広告にならないように注意しなければいけません。誇大広告とは、買主に誤解を与えるような過度な表現のことを指しています。例えば、以下のような表現が誇大広告に該当します。

  • 完全・絶対・完璧:物件に一切の問題がないと誤解させる恐れがある
  • 日本一・業界一・日本初:他物件よりも優れていることを過度に強調する。客観的な裏付けも難しい
  • 最高・最高級・格安・破格:明確な基準がない場合、印象操作と受け取られる可能性がある

上記のような表現は、誇大広告となる可能性があるため禁止です。例えば、「日本一の優良な物件」や「最高級の物件を破格の値段で」などの表現は、顧客の誤解を招く恐れがあるため禁止されています。

広告開始時期に関する制限

不動産売却に関する広告チラシは、広告の開始時期に注意が必要です。

一般的には、新築住宅に関係する制限と考えられていますが、増改築を事前に行う予定の中古住宅の場合は、これが関係します。未完成の物件に関しては、建築確認申請を提出し、許可が降りてからでないと広告が出せません。こう聞くと、中古住宅には関係がなさそうに思えますが、増改築を行う場合、建築確認申請が必要なケースがあります。この場合は、同様に許可が出るまで広告を出すことができないのです。

物件の状況によっては、この制限が関わってくるので注意しましょう。

特定事項の明示義務

消費者にとって重要度の高い項目については、 目立つ形で明示する義務があるとされています。例えば、以下のような項目です。

  • セットバックの必要性があるかどうか
  • 私道負担の有無やその面積、また権利関係について
  • 建築条件付きの場合はその詳細内容について

上記のような内容については、売主側にとって不利な情報だとしても、チラシに掲載する必要があります。

まとめ

今回は、デジタル化が進む現在でも、不動産売却の広告手法として当たり前に採用されている不動産チラシの配布について解説しました。

昨今の不動産市場では、ほとんどの方がインターネットを介して物件情報を検索するようになっているため、「チラシを配布しても効果などない!」と考えている方も多くなっています。しかし、不動産チラシを配布するという方法が、現在でも非常に有効な広告方法であることは間違いなく、ちょっとした工夫を施すことで、大きな効果を期待する事が出来るのです。

また、不動産業界で注目度が高くなっているホームステージングとの相性も非常に良いため、記事内でご紹介した内容を参考にしてみてください。