2026.10.08

モダンなモデルルームのつくり方!5つのポイントと事例

モダンなモデルルームは、「どのモダンにするか」を先に決め、色・素材・家具・照明・小物の5つを揃えることが重要

モダンとは、かざりを少なくして、直線とすっきりした色でまとめたインテリア。

ただ、実は「モダン」には、シンプルモダン、ナチュラルモダン、ホテルライク、和モダンの4種類があります。

どれを選ぶかは、その物件を買ってほしい人と、物件の価格帯で決めることが大切になります。

 

4種類のモダンと相性の良い物件

 

「モダンにしたい」だけで家具を選びはじめると、部屋ごとに雰囲気がばらばらになります。

最初に、4種類のうちどれにするかを決めましょう。

シンプルモダン/ナチュラルモダン/ホテルライク/和モダンの違い

 

シンプルモダン

白・黒・グレーを中心にした、いちばん基本のモダンです。

かざりが少なく、部屋が広く見えます。

ナチュラルモダン

明るい木の色を主役にしたモダンです。

すっきりしているのに、あたたかさがあります。モダンの中でも家族で住む姿を思いうかべやすいです。

ホテルライク

高級ホテルの部屋のようなモダンです。石やガラス、つやのある素材を使い、照明で落ち着いた雰囲気をつくります。

和モダン

日本らしさを足したモダンです。木や石などの自然の素材と、低い家具を使います。静かで落ち着いた印象になります。

ターゲット層と価格帯から選ぶ早見表

 

種類は「自分の好み」ではなく、「この物件を買ってほしい人」から選びましょう。

種類 主な色 主な素材 合うターゲット 合う物件
シンプルモダン 白・黒・グレー ガラス・金属 一人暮らし、共働きの二人 都心のコンパクトな物件
ナチュラルモダン 白・明るい木の色 木・布 子育て中の家族、共働きの家族 広めのファミリー向け物件
ホテルライク グレー・こげ茶・黒 石・ガラス・金属 収入の高い層、二人暮らし 高価格帯の物件、高層階
和モダン ベージュ・茶・墨色 木・石・和紙 落ち着いた暮らしをしたい層 緑や景色が近い物件、木を使った外観の物件

モダンがモデルルームに向く理由と、向かないケース

 

 

モダンは、モデルルームでいちばん選びやすいテイストです。

ただし、どの物件にも合うわけではありません。

好みが分かれにくく、写真で映え、物件の素材を邪魔しない

 

モデルルームにモダンが向いている理由は3つ

  • 好みが分かれにくい
    かざりが少ないので、「自分の趣味とちがう」と感じる人が少なくなります。見に来た人が、自分の暮らしを重ねやすくなります。
  • 写真で映える
    色と線がそろっているので、写真にしたときにすっきり見えます。物件を探す人は、まず写真で見に行くかどうかを決めます。
  • 物件の素材を邪魔しない
    床や壁、キッチンなど、物件そのものの良さが目に入りやすくなります。家具が主張しすぎないからです。

モデルルームの目的は、家具を見せることではなく、物件を選んでもらうことです。

カグカスもホームステージングの考え方として「おしゃれにコーディネートすること」ではなく、「そこでの暮らしを思わず描いてしまう空間」を目指しています。

モダンは、その目的に合わせやすいテイストではあります。

あまりモダンが向かないケース(ファミリー向け郊外物件など)

 

次のような物件では、モダンを強く出しすぎないほうがよい場合があります。

  • 郊外のファミリー向け物件
    白と黒だけのモダンは、冷たく見えることがあります。子どもがいる暮らしを想像しにくくなります。
  • あたたかみを売りにした物件
    木をたくさん使った家に、ガラスや金属の家具を多く置くと、物件の良さとぶつかります。
  • 小さな部屋
    黒やこげ茶の大きな家具を置くと、部屋がせまく見えやすくなってしまいます。

このような物件でモダンにしたいときは、木の色を足したナチュラルモダンにすると、すっきり感とあたたかさを両立できます。

モダンに見せる5つの設計ルール

 

種類が決まったら、次の5つをそろえます。

どの種類のモダンにも共通するルールです。

1.色は3色以内、比率を決める

 

部屋で使う色は3色までが理想的です。色が多いと、ごちゃごちゃして見えるからです。

3色は、広さの割合も決めておきます。よく使われる目安は次のとおりです。

  • いちばん広い色(約7割):床・壁・天井の色。白やベージュなど
  • 2番目の色(約2〜3割):ソファやラグ、カーテンの色。グレーや木の色など
  • 差し色(約1割以下):クッションや小物の色。黒やこげ茶など

過去事例(PREMIUM PLAN 061)では、白と黒を中心にした色づかいで、都会的で上品な部屋にまとめています。

WORKS実績

PREMIUM PLAN 061

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2.素材は異素材を組み合わせる(木・石・金属・ガラス)

 

色を少なくすると、部屋がさびしく見えることがあります。そこで、ちがう素材を組み合わせて変化をつけます。

たとえば、木のテーブルだけでそろえるのではなく、石の模様のテーブルや、金属のライトを1つ入れます。色は同じでも、手ざわりや光り方がちがうので、部屋に深みが出ます。

過去のPREMIUM PLAN 066では、明るい木の色をもとにして、石の模様のリビングテーブルと、銀色のかさのフロアライトを足しています。ちがう素材を「ここぞ」という場所だけに入れるのがコツです。

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PREMIUM PLAN 066

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3.家具は低め・脚付き・直線で揃える

 

家具は次の3つを意識して選ぶのがポイント。

  • 低め:背の低い家具は、天井を高く見せ、窓からの景色をさえぎりません。
  • 脚つき:床が見える面積が広くなり、部屋が広く感じられます。
  • 直線:まっすぐな線でそろえると、すっきりした印象になります。

ただし、すべてを直線にすると、かたい印象になります。

丸いテーブルを1つ入れると、やわらかさが出て、人が通りやすくもなります。PREMIUM PLAN 065では、丸い家具を使って、部屋をすっきり見せています。

WORKS実績

PREMIUM PLAN 065

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4.照明は多灯と間接光で陰影をつくる

 

天井の明かり1つだけで照らすと、部屋全体が同じ明るさになり、のっぺりして見えてしまいます。

モダンな部屋では、フロアライトやテーブルライトなど、明かりをいくつも置きます。これを「多灯(たとう)」と言います。

また、光を壁や天井に当てて、やわらかく広げる方法を「間接照明」と言います。

明るいところと暗いところができると、部屋に奥行きが出ます。カグカスの過去の実例(PREMIUM PLAN 063)では、いくつかの方法の間接照明を使い、大きな柱の存在感をやわらげています。

WORKS実績

PREMIUM PLAN 063

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5.小物は「減らす」より「絞る」

モダンは、ものが少ないほうがきれいに見えます。しかし、何も置かないと、ただの空き部屋に見えてしまいモデルルームの意味が薄れてきます.

大事なのは、数を減らすことではなく、置くものを選ぶことです。次のように考えます。

  • 置く場所を決める(テーブルの上、たなの上、まくら元など)
  • 1つの場所に置くのは、2〜3個まで
  • 色と素材は、部屋で使っている

過去の事例(PREMIUM PLAN 064)では、かざりをあえておさえています。そうすることで、家具の素材や形が引き立つ部屋になっています。

WORKS実績

PREMIUM PLAN 064

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部屋別のつくり方

 

5つのルールを、部屋ごとにどう使うかを説明します。

LDKは最初の3秒の印象を決める

 

LDKは、リビング・ダイニング・キッチンがつながった部屋です。見に来た人がいちばん長くいる場所で、物件の印象はほとんどここで決まります。

ポイントは3つ。

  • 入口から見える景色をつくる
    ドアを開けたときに何が見えるかを先に決めます。ソファの背中ではなく、窓やソファの正面が見える向きが理想的です。
  • 主役の家具を1つ決める
    ソファ、ダイニングテーブル、ライトのどれか1つを主役にします。ほかの家具は、主役を引き立てる色と形に。
  • 通り道をあける
    家具を置きすぎると、せまく感じてしまいます。人が歩く道は、はっきりあけておきます。

主寝室はホテルライクに寄せる

 

寝室は、ホテルの部屋をお手本にすると、モダンにまとめやすくなります。

  • ベッドの布は、白やベージュなど1〜2色にする
  • ベッドの両側に、同じライトを置く
  • 色は、LDKより少し暗めで落ち着いたものにする

福岡の事例(PREMIUM PLAN 062)では、寝室をやわらかい茶色でまとめています。1日の終わりにほっとできる、おだやかな雰囲気です。

玄関・洗面:少ない点数で差が出る場所

 

玄関と洗面所は、せまいので家具を置けません。そのぶん、少しの工夫で印象が大きく変わります。

  • 玄関
    かがみを1枚、小さなかざりを1〜2個置きます。玄関は、家に入って最初に目に入る場所です。
  • 洗面所
    タオルの色を1色にそろえます。ボトルは形と色をそろえて、2〜3本だけ置きます。

モダン・モデルルーム3選

 

実際に手がけたモダンな3つの部屋を紹介します。同じ「モダン」でも、物件と買ってほしい人がちがうと、家具の選び方が変わることがわかります。

1. イタリアンモダン

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PREMIUM PLAN 064

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この部屋の主役は、窓からのながめと、家具そのものです。そこで、もとの部屋にあった余分なものを取りのぞき、家具のまわりに何もない場所(余白)をつくりました。かざりも、あえて少なくしています。

ものが少ないと、家具の素材や形に目が行きます。高価格帯の物件では、「たくさん置く」より「良いものを少し置く」ほうが、上質さが伝わります。

「小物は絞る」を、いちばん強く使った例です。

2. 和モダン

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PREMIUM PLAN 062

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森が見える場所にあり、建物の外側に木が使われています。そこで、部屋の中も、和の雰囲気とモダンを組み合わせました。

家具には、石や木などの本物の素材を使っています。上質なのに、かしこまりすぎない。静かに満たされる暮らしを表しています。

モダンの種類は、部屋の中だけでなく、立地や外観から選ぶと、物件全体に一体感が出ます。

3. ナチュラルモダン

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PREMIUM PLAN 065

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買ってほしい人は、職場の近くに住みながら、ゆとりをもって子育てをしたい家族です。そこで、明るい木の色を主役にしました。

配置では、丸い形の家具を使って部屋をすっきり見せ、家で仕事ができる机のスペースもつくっています。さらに、石の模様のテーブルや鉄(アイアン)の家具を少しだけ足しました。木だけでまとめるより、引きしまった印象になります。

ファミリー向けでも、「ちがう素材を組み合わせる」ことを意識すれば、やさしさとモダンらしさを両立できます。

まとめ

 

モダンなモデルルームは、次の順番でつくります。

  1. 種類を決める
    シンプルモダン、ナチュラルモダン、ホテルライク、和モダンの4つから、買ってほしい人と価格帯に合わせて選ぶ
  2. 5つのルールをそろえる
    色は3色まで、ちがう素材を組み合わせる、家具は低め・脚つき・直線、照明はいくつも置く、小物はしぼる
  3. 部屋ごとに使い分ける
    LDKは入口からの景色、寝室はホテルをお手本に、玄関と洗面は少ない点数で整える

いちばん大事なのは、「おしゃれな部屋」をつくることではありません。

見に来た人が「ここに住みたい」と思える部屋をつくることです。そのために、物件と買ってほしい人から、モダンの種類を逆算しましょう。