2026.02.05

先進的窓リノベ2026事業は賃貸住宅の窓改修にも利用可能!窓リフォームで『選ばれる物件』を目指す

今回は、前回の「賃貸集合給湯省エネ2026事業」の情報に引き続き、賃貸住宅の空室対策に活用することができる国の補助金情報をご紹介します。

賃貸集合給湯省エネ2026事業は、国土交通省、経済産業省、環境省の3省が連携した「住宅省エネキャンペーン」の中の一つの補助事業なのですが、住宅省エネキャンペーンは、これ以外にも、先進的窓リノベ2026事業やみらいエコ住宅2026事業といった住宅の省エネ化を推し進めるための補助金が用意されています。ただ、賃貸集合給湯省エネ2026事業以外の補助事業に関しては、一般住宅向けの補助金で「賃貸住宅には関係がない」というイメージを持っているオーナー様が多く、その存在を見落としてしまっていて損をしているという方が多いです。

実は、住宅省エネキャンペーンの中で、窓の断熱化を促進するための補助金となる先進的窓リノベ2026事業は、賃貸住宅の窓リフォームにも活用することができるのです。窓リフォームに関しては、物件の見た目を大きく改善するような工事ではないため、空室対策としては効果が薄いのでは…と考えるかもしれません。しかし、窓の断熱化リフォームは、住んでからの快適性の向上や光熱費削減などのメリットが得られることになるため、早期退去を防止することで空室の増加を防ぐことができるのです。もちろん、窓を断熱化したことを物件広告の中でアピールすることができれば、ライバル物件との差別化が実現し、選ばれる物件になるかもしれません。

そこでこの記事では、先進的窓リノベ2026事業の概要や窓リフォームが空室対策として効果的な理由などについて解説します。

関連:賃貸集合給湯省エネ2026事業とは?空室対策に使える補助金情報とホームステージングの併用

先進的窓リノベ2026事業の基本情報について

それではまず、先進的窓リノベ2026事業の基本的な情報をご紹介します。この補助金は、2025年度も同様の名称(先進的窓リノベ2025事業)で実施されていましたが、2026年度も継続されることが公表されています。なお、先進的窓リノベ2026事業の正式名称は「断熱窓への改修促進等による住宅の省エネ・省CO2加速化支援事業」で、以下の目的をもって運用されることが決まっています。

2050年ネット・ゼロの実現や2030年度の温室効果ガス削減目標の達成に向けて、断熱性能の高い窓の導入を支援し、住宅の脱炭素化とウェルビーイング/高い生活の質の実現に貢献するとともに、先進的な断熱窓の導入加速により、価格低減による産業競争力強化・経済成長と温室効果ガスの排出削減を共に実現する。
引用:環境省資料より

この補助金制度は、2025年カーボンニュートラルの実現を目指している政府が、住宅領域での省エネ化や温室効果ガスの排出削減を後押しするということが目的となっています。また、高性能な断熱窓の導入を加速させることで、建材の価格低減を実現し、産業競争力の強化や経済成長も同時に推し進めるということも目的の一つとされています。

先進的窓リノベ事業については、2025年度で終了するのではないかという声があったため、残念に思っていたという方が多いともいます。しかし、昨年11月の閣議決定により、2026年度も窓の断熱化に対する補助金が継続されることが公式に発表されています。ちなみに、先進的窓リノベ事業は、窓の断熱改修と同時に行う場合に限り、玄関ドアの断熱対策も補助対象になるので、築年数が経過した賃貸住宅にとっては非常にありがたい制度と言えるでしょう。

以下で、現状判明している補助金の内容について解説していくので、ぜひ頭に入れておきましょう。

先進的窓リノベ2026事業の内容について

先進的窓リノベ2026事業について、現在判明している補助金の基本的な内容は以下の通りです。

  • 予算規模:1,125億円
  • 補助金額:最大100万円(1戸あたり)
  • 補助対象:高い断熱性能を持つ窓(熱貫流率Uw1.9以下等)への改修工事
  • 対象期間:2025年11月28日〜2026年12月31日までに工事完了するもの
  • 交付申請期間:予算上限に達するまで(遅くとも2026年12月31日まで)

2025年度は、総予算額として1,350億円が用意されていたのですが、2026年度は1,125億円と昨年度よりも減少しています。しかし、住宅関連のさまざまな補助金と比較しても、依然として大きな規模の補助金であることは間違いないため、住宅領域の窓の断熱化については、国も重視しているということがよくわかります。

補助金額についても、1戸当たり最大で100万円と、非常に大きな金額となっています。ちなみに、2025年度は、最大200万円だったことを考えると、残念ながら、この部分は大きな減額がなされています。ただ、賃貸住宅の窓改修のことを考えると、一戸建て住宅よりも開口部の数が少ないため、減額されていたとしても十分な補助額と言えるでしょう。築年数が経過して、窓部分の劣化が目立つという物件の場合、補助金を利用して一新することができるので、ぜひ利用を検討すると良いと思います。

補助金の計算が複雑なので注意!

それでは、先進的窓リノベ2026事業の補助金額についてもご紹介していきます。この補助金は、補助金対象となる工事が細かく規定されているため、計算が複雑になる点に注意が必要です。

また、単に窓のリフォームを行えば補助金が受け取れるというわけではありません。本制度は、「高性能な断熱窓(Uw値1.9以下等)へのリフォーム」が対象となっていて、具体的には以下のような内容の工事を行う場合、あらかじめ規定されている金額の補助金を受け取ることができるのです。

  • 内窓の設置
  • 外窓の交換
  • 窓ガラスの交換

各工事の補助金額については、対象となる窓の大きさや工事後に実現する断熱性能などによって変わります。窓の断熱改修を実施する際、以下の単価表と照らし合わせ、合計の補助金額が計算できるようになっています。

引用:環境省資料

先進的窓リノベ2026事業は、上記の単価表をもとに、最大で100万円までの補助金を受け取ることができます。玄関ドアの断熱改修については、単体では補助対象工事とはならず、窓の断熱改修と同一契約内で実施することが前提となっています。玄関ドアの補助金額については、まだ公表されていないので、窓リフォームに合わせて玄関ドアの交換も検討しているという方は、情報公開を待ちましょう。

ちなみに、先進的窓リノベ2026事業は、2025年度の補助事業と比較すると、以下のような点に変更が加えられています。

  • 予算が1,350億円⇒1,125億円に減額(一戸当たりの補助上限が減額されているので件数は増える可能性がある)
  • 一戸当たりの補助上限が200万円⇒100万円に減額されている
  • 窓サイズに「特大(ガラス(一枚)の面積2.0㎡以上。サッシ(一箇所)の面積4.0㎡以上)」が追加
  • 内窓の設置については、Aグレードが補助対象から除外されている
  • 補助単価が見直しされている

大きな変更点は、予算と補助上限金額が減額されているという点ですが、この他にも対象工事の範囲などに細かな変更が加えられているので注意が必要です。どちらにせよ、1戸当たり最大100万円という非常に大きな金額を受け取ることができる補助金なのは間違いないので、窓リフォームを検討している物件は、ぜひ利用したい補助金なのは間違いないでしょう。

先進的窓リノベ2026事業は賃貸住宅でも利用可能?

ここまでは、先進的窓リノベ2026事業について、現状判明している基本的な情報をご紹介しました。1戸当たり最大で100万円もの補助金が受け取れるという、非常に大規模な制度になっているため、窓リフォームを検討しているという方は是非利用を検討すべきでしょう。

ただ、ここで気になるのは「先進的窓リノベ2026事業は、一般住宅向けの補助金ではないの?」という問題だと思います。住宅の断熱化リフォームについては、その多くが一般住宅向けの制度設計になっているため、賃貸の集合住宅は対象外となるのではないか…と不安に感じる方も多いと思います。しかし、上でも紹介しているように、先進的窓リノベ2026事業は、賃貸アパート・集合住宅も対象となっているので安心してください。

先進的窓リノベ2026事業の対象者は、以下の通りです。

  • 戸建住宅
  • 低層集合住宅(3階建以下の集合住宅)
  • 中高層集合住宅(4階建以上の集合住宅)
  • 非住宅建築物

補助金の対象となる建物は、上記のように規定されていて、「住宅所有者等がリフォーム事業者等に工事を発注(工事請負契約)して実施する断熱窓への改修(リフォーム)工事を対象とします。」とされています。なお、ここで言う「住宅所有者等」については、以下の通りとなっています。

住宅所有者等とは、本事業にてリフォームする住宅の所有者(法人を含む)、居住者又は管理組合・管理組合法人をいいます。
引用:先進的窓リノベ 2026 事業の詳細 Ver.1より

つまり、賃貸住宅の場合は、法人・個人関係なく、物件所有者が対象とされているのです。本制度は、賃貸物件の資産価値向上にも活用できる制度となっているので、空室対策を目的に窓リフォームの実施を検討している方は、活用するのがおすすめです。

補助金利用時の注意点について

窓の断熱改修に先進的窓リノベ2026事業の利用を検討した時には、以下の点に注意しましょう。

■ドアの断熱化改修は、窓改修と「同一契約内」が条件

上でも解説していますが、先進的窓リノベ2026事業は、玄関ドアの断熱改修も補助金の対象となる場合があります。ただ、玄関ドアの改修工事を補助金対象とするには、以下の条件を満たしている必要があるのです。

玄関ドアの断熱改修についても、窓の断熱改修と同様に補助金を利用したい場合、「窓の断熱工事と同一契約としなければならない」という条件が設けられています。例えば、窓の断熱改修工事だけを先に完了させ、後から玄関ドアの改修工事を契約して実施するなど、別契約になっている場合は玄関ドアの改修が補助対象外となってしまうのです。

したがって、物件の印象を良くするため「玄関部分のリフォームを考えている」というオーナー様は、窓の断熱改修を合わせて玄関ドアの改修を実施するようにしてください。

■窓の改修でも補助対象外となる場合もある

先進的窓リノベ事業は、熱貫流率の基準を満たすものが補助対象となります。省エネ基準によるA以上の性能に該当する製品が対象となっていて、内窓の設置や外窓の交換などにより、定められた基準以上の性能を発揮する工事のみが対象となるのです。

つまり、窓の改修工事を行う場合でも、断熱性能に影響を与えない工事などについては、補助金の対象とはなりません。また、以下のような工事についても、補助金を受け取ることができないので、注意しましょう。

  • 外気に面していない窓やドアの交換
  • ドア板の一部を構成するガラスの交換
  • 中古品を用いた改修工事
  • 玄関ドアのみを交換する工事
  • 施主支給や材工分離による工事
  • メーカーが保証しない方法により取り付けられた工事

内窓を設置して断熱化を目指す工事でも、中古品を用いたり、建材を施主側が支給するなど、材工分離の工事は対象外となります。

■補助金申請の下限額が設けられている

先進的窓リノベ2026事業は、補助金申請ができる「下限額」が設定されているので、その金額に達しない限り補助金申請ができない点に注意しましょう。2025年に実施された先進的窓リノベ2025事業の場合、「1回の工事につき補助金の金額が5万円以上となる工事のみが対象」とされていました。

2026年度についても、先日公開された補助金詳細の中で「1申請あたり2.(1)~(3)の合計補助額が5万円未満の場合は申請できません。」と記載されているので、補助金の合計金額が5万円に達しない場合は補助金を利用することができません。

参照:先進的窓リノベ 2026 事業の詳細 Ver.1より

窓リフォームは空室対策として有効なのか?

ここまでは、2026年度の断熱改修に対する補助金の中でも、先進的窓リノベ2026事業の概要や、この制度が賃貸住宅でも活用することができるという情報を解説しました。上でもご紹介している通り、先進的窓リノベ2026事業は、賃貸住宅における窓の断熱化も補助金の対象となるため、空室対策を目的として窓リフォームを検討しているという物件の場合は、非常にありがたい制度になると思います。補助金額も、最大で100万円と、非常に大規模な補助制度となっているため、築年数が経過していて、窓部分の断熱性能が心もとないという物件には非常におすすめです。

ただ、賃貸物件を所有しているオーナー様の中には「補助金が受け取れるのは魅力的だけど、窓リフォームは本当に空室対策として効果があるのかが不安」と考えてしまう方も多いのではないでしょうか?そこでここでは、窓リフォームが空室対策としてなぜ有効なのかについて解説します。

窓の断熱化は、居住者の快適性に大きな影響を与える

窓の断熱リフォームについては、目に見えて物件が綺麗になるといった工事ではありません。例えば、外壁塗装のやり替えや玄関部分のオートロック化などのリフォームは、視覚的に内見者の印象を良くするという効果が得られるのですが、窓の性能を高めるという対策については、目で見てその効果を判断することができません。

実際に、内見時に入居希望者が「この窓は断熱仕様なのですか?」と言った質問をしてくることはほとんどないと思います。そのため、物件オーナーとしては「空室対策としては効果が薄いのでは?」と感じてしまう訳です。しかし、断熱性能が低い状態をそのまま放置してしまうと、実施にそこに住んだ人が以下のような問題を抱えてしまうことになります。

  • 夏場はエアコンの効きが悪く、暑さを感じる
  • 冬場は、窓際が寒く感じてつらい
  • 結露に悩まされる(カーテンや窓際に置いているものが濡れる、カビの繁殖など)
  • 外の音が聞こえてうるさく感じる
  • 夏場や冬場は、エアコンの稼働で光熱費が跳ねあがる

窓の断熱性が低いと、そこに住む人は上記のような問題を抱えることになり、物件に対する満足度が確実に下がっていきます。そして、満足度の低下は「更新しない理由」や「早めに引っ越す理由」となるため、せっかく入居者がついても早期退去を招くことで多くの空室が生じてしまう可能性が出てしまうのです。

窓の断熱化リフォームを実施すれば、窓部分の断熱性能が飛躍的に向上するため、空調効率が改善され、夏の暑さや冬の寒さに悩まされなくて済むようなる他、室内の空気が外気温の影響を受けにくくなるため、エアコンの稼働にかかる光熱費も安くなると期待できるのです。さらに、窓部分の断熱化リフォームは、防音性の改善や結露対策になるなどの副次効果も得られるため、そこに住む人の快適性を大幅に向上させてくれるという効果が得られるのです。

つまり、窓の断熱化対策は、そこに住む人が物件に対する不満を抱えてしまうことを防ぐことができるようになるため、既存入居者の早期退去を未然に防ぐことができるという点から、空室対策として非常に有効と言えるのです。もちろん、新規入居者への対策としても、窓の断熱改修を実施して断熱性能や防音性能が高くなったことをアピールすることができるようになり、物件探しをしている方から「選ばれる物件」になることで、空室を埋められる可能性が高くなります。

先進的窓リノベ2026事業を活用した窓リフォームのメリット

それでは、先進的窓リノベ2026事業を活用して窓の断熱化リフォームを進める場合のメリットについても、分かりやすくまとめておきましょう。補助金を活用して窓リフォームを実施すれば以下のようなメリットが得られるでしょう。

  • 空室対策になる
    断熱性・防音性の高い窓は物件の付加価値向上に直結し、入居者に選ばれやすくなります。既存入居者に対しては、快適性の向上で早期退去を防止できますし、新規入居者に対しては、ライバル物件との差別化により選ばれやすくなります。
  • 家賃設定の優位性
    物件の快適性が向上すれば、入居者の不満が貯まりにくくなります。また、性能の向上は、物件価値の向上に直結するため、賃料の維持またはアップできる可能性が出てくるなど、家賃設定に対する優位性が得られます。
  • クレームの削減
    窓の断熱化は、窓部分の防音性向上という効果ももたらせてくれます。防音性が向上すれば、外からの音の侵入や室内で生じた生活音の音漏れなどが防げるようになるため、物件内で生じる騒音クレームを削減できる効果が期待できます。
  • 空室対策にかかるコストの削減
    窓の断熱化工事は、それなりの費用がかかってしまいます。空室対策として必要な出費ではあるものの、可能な限りコストは削減したいものです。補助金を利用すれば、最大で100万円/戸もの費用負担を軽減できるため、空室対策に本来かけなければならないコストのことを考えると、非常に大きなメリットになると言えるでしょう。

先進的窓リノベ2026事業を活用した窓の断熱化は、空室対策になるという効果以外にも、上記のようなメリットをもたらせてくれます。2027年も、この補助金が継続されるとは限りませんし、リフォームによる空室対策を検討しているというオーナー様は、補助金が利用できるうちに動くのが良いのではないでしょうか?

窓リフォームの実施を伝えるにはホームステージングがおすすめ

ここまでは、窓の断熱化リフォームを実施することによる空室対策のメリットと、断熱改修工事の費用負担を軽減してくれる補助金の情報について解説してきました。記事内でご紹介した通り、窓の断熱化リフォームは、そこに住む人の快適性向上や光熱費の削減が期待できるようになるため、空室対策としては非常に効果的です。内窓の設置などに関しては、短時間で工事が完了するため、既存入居者の早期退去を防止する目的で実施するのも悪くないのではないでしょうか?

ただ、窓の断熱化リフォームによる空室対策については、「工事を行ったこと」「断熱性や防音性が高くなったこと」を物件探しをしている方に伝える必要があるという点を忘れてはいけません。空室対策は、早期退去を防止することも大切ですが、空室が生じた際、できるだけ早く新規の入居者を獲得するということが大切です。そしてそのためには、物件広告などを使って、窓の断熱化リフォームを実施したという情報が広く拡散する必要があるのです。

それでは、窓の断熱化リフォームを実施したという情報を拡散するためには、どのような対策を施せば良いのでしょうか?実は、物件の詳細情報を広く知らせる方法として、ホームステージングの実施が有効と言われるようになっています。そこでここでは、ホームステージングが物件情報の拡散になぜ役に立つのかなどについて解説します。

物件情報は見てもらえなければ意味がない

賃貸物件を探している方が、実際に入居申し込みをする際の一般的な流れは以下の通りと言われています。

  • STEP1 不動産ポータルサイトにアクセスし、物件探しをする
  • STEP2 気になった物件の詳細ページを確認する
  • STEP3 取り扱い店に内見に関する問い合わせをする
  • STEP4 仲介担当者に同行してもらい、内見する
  • STEP5 気に入れば入居申し込みをする

昨今では、賃貸物件を探している方の多くは、まず不動産ポータルサイトにアクセスし、自分の希望に近い物件を探すようになっています。そして、一覧表示された物件情報のサムネイル画像を見て、気になった物件の詳細ページにアクセスして、内容を確認するようになっているのです。その後、その物件を確認したいと思えば、問い合わせという行動に出て、気に入らなければ他の物件をさらに探すという行動に出るのです。

つまり、断熱化リフォームを実施したなど、ライバル物件と差別化ができるようなメリットがある場合には、きちんと詳細ページまで確認してもらう必要があるわけです。そして、この際には、ホームステージングを実施して、魅力的な物件画像を掲載するという方法が昨今の賃貸物件市場で注目されています。
ホームステージングは、売却・賃貸予定の物件を家具やインテリア、照明や植物などを使って魅力的に演出し、入居希望者に「ここで暮らしたい」と思わせることで、早期かつ高値での成約を促す販促手法です。ホームステージングを実施すれば、魅力的な室内空間を作り出すことができ、その状態を撮影して物件広告画像として利用することができるようになります。そのため、不動産ポータルサイト内では、ライバル物件よりも目を引く物件情報になることから、詳細ページを閲覧してもらえる可能性が高くなるのです。実際に、日本ホームステージング協会が毎年実施している実態調査では、ホームステージングの実施によって、物件広告の閲覧数や問合せ数が増えたという回答が多いというデータが存在します。

引用:ホームステージング白書2023年

上のグラフの通り、ホームステージングの実施後は、物件広告の閲覧数が「増えた」という回答が8割を超えています。そのため、窓の断熱化を実施し、物件の快適性が向上した、光熱費が安くなるという情報を、顧客に素早く知らせられる可能性が高くなるのです。

リフォームなどによる空室対策は、対策を実施した事実が顧客に伝わらなければ意味がありません。窓リフォームは、物件画像などを見ても、その事実が伝わりにくいですし、きちんと情報を伝えるためには、ホームステージングの実施で物件広告をきちんと見てもらえる体制を作るのがおすすめです。

ホームステージングを実施すれば、広告の段階で情報を広く伝えることができるようになるだけでなく、内見時の印象を大幅に向上させることができるようになり、内見者に「ここに住んでみたい!」と思わせることができます。そのため、早期の成約が期待できるようになり、リフォームの効果も最大化させることができるようになるのではないでしょうか。

まとめ

今回は、2026年度に実施される住宅の断熱化に対する補助金「先進的窓リノベ2026事業」の詳細について解説しました。

先進的窓リノベ2026事業は、住宅領域の省エネ化を推し進めるための補助金である住宅省エネキャンペーンの中の一つの事業となります。住宅の窓は、外壁などと比較すると非常に薄い素材で構成されているため、熱の出入りがどうしても多くなってしまいます。エアコンを使って室温を調整するのが当たり前の昨今では、空調効率の改善を目指す場合、窓の断熱対策が必要不可欠とみなされるようになっていて、国も手厚い補助金を給付するようになっているのです。

なお、先進的窓リノベ2026事業など、住宅の省エネ化に対する補助金については、戸建て住宅などの持ち家が利用できるものというイメージが強いです。しかし、記事内でご紹介した通り、この補助金は、賃貸集合住宅も対象となっているので、空室対策を目的のリフォームを検討している方は、ぜひ活用してみてはいかがでしょう?

なお、窓の断熱化による空室対策については、その効果が住んでみなければ分かりにくいという点に注意が必要です。既存入居者の退去を防止するという面では即時効果が期待出来ますが、新規入居者の獲得が目的の場合、「断熱化リフォームを実施した」ということが顧客にきちんと伝わるような対策も検討しなければいけません。そして、顧客への情報伝達を検討した時には、ホームステージングの実施が非常に効果的なので、リフォーム後の入居募集はホームステージングの併用も検討しましょう。