2026.10.21

和室・和の内装があるモデルルームはジャパンディで見せる|和モダンとの違いと事例

畳や格子戸など「和」の要素が残る物件は、隠すよりも活かしたほうが、見た人に選ばれやすくなります。

その手段がジャパンディです。

ジャパンディとは、和と北欧をまぜたインテリアのこと。やさしい木の色と、自然の素材を使うのが特徴です。

ジャパンディと和モダンは何が違うか

 

どちらも「和」を取り入れたインテリアですが、出発点が違います。ジャパンディは北欧から、和モダンはモダンから出発します。

見た目で言うと、ジャパンディは「やさしい」、和モダンは「引きしまった」印象になります。

ジャパンディ=和×北欧

 

ジャパンディは、和と北欧をミックスしたテイストです。

特徴は3つです。

  • 家具はオーク系など、明るめの木目が中心
  • 色はホワイト・グレー・ベージュなど、やわらかい中間色
  • 小物は焼き物、ラタン、マットな質感のものを使い、「素材の良さ」を見せる

北欧インテリアの「木とやさしい色」に、和の「静かで余計なものを置かない」感覚を足した形です。

落ち着きと温かみの両方が出ます。

和モダン=和×モダン。出発点は「黒と直線」

 

和モダンは、和の要素にモダンな家具を合わせるテイストです。

カグカスの事例では、格子戸のある内装にウォールナットの家具と黒い細い脚のアイテムを組み合わせて「和モダンテイスト」に仕上げた例があります

WORKS実績

STANDARD PLAN 033

ビフォー・アフターを見る

特徴は、黒のアクセント、細い脚やすっきりした直線の家具、そして格子などの「線」を活かすことです。ジャパンディより重みと緊張感が出ます。

和モダンはモダンの一種なので、くわしくはモダンなモデルルームのつくり方の「4種類のモダン」も合わせて読んでください。

どちらを選ぶかは「内装の色」で決まる

 

迷ったときは、物件の内装の色を見ます。

内装の特徴 向くテイスト 事例
明るい木目の床、白い壁、淡いくすみカラー ジャパンディ
和紙クロスや格子など和の意匠が多いが、全体は落ち着いた色 ジャパンディ
ブラウンの格子戸、石目調の床、黒いキッチンなど、濃い色・強い線 和モダン

つまり、内装がやわらかい色なら家具もやわらかく(ジャパンディ)、内装に濃い色や強い線があるなら家具にも黒や直線を入れて受け止める(和モダン)、という考え方です。

家具を内装に合わせるのは、カグカスの事例でいちばん多く見られる基本の型です。

ジャパンディに見せる4つのルール

 

ジャパンディは「木の色」「黒の使い方」「小物の素材」「家具の高さ」の4つを決めれば形になります。

1. 家具はオーク系の明るい木目で揃える

 

ジャパンディの土台は、オーク系の木目の家具です。

明るい木目の床に白い壁紙の物件では、オーク系の家具をベースに選び、洗練されたジャパンディテイストに仕上げます。

格子の建具や和紙クロスなど和の意匠が多い物件でも、重厚感のあるオーク系の家具をベースにして、落ち着いたジャパンディにまとまります。

ポイントは、木の種類を1つに揃えることです。床・建具・家具の木の色がバラバラだと、落ち着きが消えます。

 

2. 色はニュアンスカラーに黒を一点

 

ベースはグレーやベージュなどのニュアンスカラー(はっきりしない、やわらかい中間色)にして、黒を一点だけ効かせます。黒が入ると、やさしい部屋が「ぼんやり」せず、引きしまります。

ブラックをアクセントに効かせた高級感のあるジャパンディになります。

黒は家具の脚や照明、小物など、面積の小さいところに使うのがコツです。

3. 小物は焼き物・陶器・ラタンで「素材」を見せる

 

ジャパンディの小物は、色や柄ではなく「素材」で選びます。

小物はマットな質感のものを選ぶと、和の静かな雰囲気が出ます。光るもの、プラスチック感のあるものは避けます。

4. 家具の背を低くして眺望・採光を邪魔しない

 

窓からの眺めや光が物件の魅力なら、家具は低くします。

背の低い家具は、部屋を広く見せる効果もあります。入室したときに視線が窓まで抜けるので、第一印象で「明るい」「広い」と感じてもらえます。

価格帯で「高級感」の出し方を変える

 

ジャパンディは、安く見せることも高く見せることもできます。決めるのは物件の価格帯と、買ってほしい人です。

見た目のグレードを価格に合わせることが、カグカスの事例に共通する考え方です。

ジャパンディ・和モダンのホームステージング事例

 

京都・ペントハウスで過ごす「丁寧な暮らし」

WORKS実績

PREMIUM PLAN 015

ビフォー・アフターを見る

和と北欧をミックスしたジャパンディテイストで、コンセプトは「ペントハウスで過ごす丁寧な暮らし」。

ホワイトとグレーのマットな質感の小物を厳選し、ウォークインクローゼットの中の服選びにまでこだわっています。

ポイントは「暮らしの見せ方」。家具を主張させず、小物と収納の中身で「この家でどう過ごすか」を伝えています。

価格の高い物件ほど、買う人は「モノ」ではなく「暮らし」を見ます。

奈良・明るい木目と白の内装にオーク家具

WORKS実績

STANDARD PLAN 152

ビフォー・アフターを見る

奈良県橿原市のLDK+ワークスペース+収納の事例。

明るい木目の床とホワイトの壁紙に、オーク系の家具を合わせ、洗練されたジャパンディテイストにしています。装飾はLDKに加え、ワークスペース、パントリー、玄関収納にも施し、全体の統一感を出しています。

ポイントは「端まで統一する」ことです。LDKだけ整えて他の部屋が空っぽだと、内覧の印象はそこで落ちます。収納やワークスペースまで同じテイストで通すことで、物件全体が一つの「暮らし」として見えます。

京都・自然素材の戸建てを丸い家具とグレーで和モダンに

WORKS実績

SHORT STAGING PLAN 014

ビフォー・アフターを見る

一戸建て完成見学会の事例。

自然素材を多く使った温かみのある住宅で、リビングの丸いペンダントライトに合わせて円形の家具を配置し、やわらかく自然な印象にしています。グレーを差し色にして、落ち着いた和モダンの雰囲気に。

ポイントは「和モダンでも、黒ではなくグレー」を選んでいる点。

内装が自然素材でやさしいため、黒だと強すぎる。グレーで引きしめつつ、丸い家具で住宅の温かみを壊さない、というバランスの取り方です。完成見学会のような短期間の演出にも、ショートステージングで対応できます。

まとめ

 

和の要素がある物件は、隠さずに活かしたほうが選ばれやすくなります。

やわらかい内装ならジャパンディ、濃い色や強い線のある内装なら和モダン。どちらも「家具を内装に合わせ、物件の良さを引き出す」という考え方は同じです。

ジャパンディに見せる4つのルールは、次のとおりです。

  1. 家具はオーク系の明るい木目で揃える
  2. 色はニュアンスカラーに黒を一点
  3. 小物は焼き物・陶器・ラタンで「素材」を見せる
  4. 家具の背を低くして眺望・採光を邪魔しない

そのうえで、物件タイプと価格帯に合わせてグレードを調整します。